“セックスが苦痛”な女性が悩む「Hはいいこと」というプレッシャー
「前戯には〇〇してほしい」とか「挿入時間は最低でも△△分」とかいったリクエストも当り前なほど、女性のためのセックスの話題はオープンになりました。
ただし、それはHが大好きな人にとって。みんなが貪欲なわけではなく、なかには苦痛に感じている人もいる。そうした悩みこそ、互いに共有して辛さを和らげたいところですが、なかなか言い出しにくい。
そんな人にぜひ読んでいただきたい記事が、イギリスの高級紙「ガーディアン」のサイトに掲載されていました。『Like many other woman, I find sex agonising』(他の多くの女性と同じように、セックスは私にとって耐えがたい痛みを伴う)と題された記事。
この記事を執筆したオリヴィア・ファンネルは、7年前の初体験からずっと膣けいれんに悩まされている女性。
もちろん、男性が嫌いなわけでもないし、恋愛を拒んでいるわけでもない。
なのに、いざとなると「身体が半分に引き裂かれるような」恐怖と戦いながらセックスに臨まなければならないといいます。そんな経験を重ねるうちに、セックスをすることが“悪夢”になってしまう。
<私にとってのセックスとは、彼氏を作るためにしなければならない義務のようなものだった。お互いに楽しんで愛情を確かめ合うのではなく、悲しいかな、それはただの作業なのだ。>(筆者訳、以下同)
婦人科の先生から「もっとリラックスするように」と言われても、挿入時の痛みを思い浮かべると、とてもそんな気分にはなれない。どれだけ頑張っても、せいぜい酔っぱらってイッたフリをするぐらいだというのです。
もちろん、付き合う人にその事情は打ち明ける。男性も最初は理解を示すのですが、その時を迎え、出来ないと分かると、ひどい態度で責められる。読者の中にも、そんな思いをした人がいるかもしれません。そうした経験から、ファンネルはこう語ります。
<断言してもいい。どれだけ親切で辛抱強い男でも、この“セックスができない”という状況には我慢できなくなるのだ。>
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