「マッシュルーム」の選び方知ってる?美味しく食べるコツ5
(3)おいしいマッシュルームの特徴は?
ポイントは、傘の裏側にある「黒いヒダ」。このヒダが黒くて大きい方が、成熟して食べ頃になった証拠です。しかしこれ、鮮度が悪くなるにつれて傘が開いて黒くなる状態とは違うため、切ってみないとわかりにくいのが難点。
そこで、もう一つのしるしとして、傘の表面に「白いフワフワ」があるものを選びましょう。このサインは、ブラウン種で見つけやすく、生育環境が良いことを表すんだとか。もちろん、経験的に信頼できる生産者(農園名など)を知っておくと安心です。
(4)ホントに「生」で食べて良いの?
さくさくとした食感や華やかな香りで、グリーンサラダをグーンと豊かにしてくれる生マッシュ。生で食べられる目安は、「収穫後3日」と覚えましょう。
スーパーであれば、その日に並んだものを、その日のうちに食べることを意識してください。見極めるポイントは、傘と軸がしっかり閉じていること。ちなみに、ブラウン種よりホワイト種の方がクセがなく、他具材との相性もバランス良くまとまります。
(5)もっとおいしく食べる方法はあるか?
マッシュルームと言えば、ベーコンやチキンなどの「肉類」に合うと信じていませんか? そもそもマッシュルームには「アミノ酸系」の旨味成分「グルタミン酸」がたっぷり含まれており、このグルタミン酸と合体して旨味をアップさせるのは、「核酸系」の旨味成分。「カツオブシ」、「鮭」、「鯛」などの魚介と合わせてみてください。
例えば、マッシュルームとスモークサーモンのパスタ。隠し味には、カツオだしの効いた麺つゆ・だし醤油を垂らしましょう。
<TEXT,PHOTO/スギアカツキ>
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【スギ アカツキ】
東大卒の食文化研究家。長寿美容食研究家。在学中に基礎医学や生命科学を学ぶ。さらにオーガニックや久司マクロビオティックを学び、独自で料理研究をはじめる。モットーは「長く美しくを、簡単に」。忙しい現代女性に合わせた健康メニューが得意。ヨガ教室や人気ブログ(http://saqai.com/)も手がけている。スギアカツキ
食文化研究家、長寿美容食研究家。東京大学農学部卒業後、同大学院医学系研究科に進学。基礎医学、栄養学、発酵学、微生物学などを学ぶ。現在、世界中の食文化を研究しながら、各メディアで活躍している。女子SPA!連載から生まれた海外向け電子書籍『Healthy Japanese Home Cooking』(英語版)好評発売中。著書『やせるパスタ31皿』(日本実業出版社)が発売中。Instagram:@sugiakatsuki/Twitter:@sugiakatsuki12
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