SNSでしつこくカラむ男性を、取り締まってもらえる?
どんな書き込みだとストーカーなのか
でも、SNSでのいわゆる「特定の人物に絡む行為」は、SNSだからという理由だけでストーカー規制法の対象外にされるわけではありません。
たとえば、SNSで「つき合ってください」と伝えるのは「交際を要求する」行為に当たりますし、「今日は~~にいたよね」と伝えるのは「監視を告げる行為」に当たります。
ですから、SNSでこれらの行為を繰り返せば、ストーカー規制法の対象になるわけです。SNSで「好きです」「今日はいい天気だね」と書き込みを繰り返す程度では、なかなか処罰は難しいのが現状ですが、場合によっては、民事上の不法行為として、たとえば弁護士を通じて差止めを求めることも視野に入ります。
安易に個人情報を書いちゃダメ
SNSでしつこくカラまれるのは、女性にとってはとても気が重い問題です。何度も繰り返されたら気味が悪いですし、エスカレートして目の前に現れるのではという恐怖も覚えたりもします。
SNSに「個人情報を記載しない」「位置が特定される情報を書き込まない(※)」など、自身の身は自分で守る意識を忘れずに。そして、危ないと思ったら、早いうちに警察や弁護士に相談するようにしてください。
※スマホで撮った写真には位置情報(Exif)が書き込まれますが、現在は、主なSNSは投稿された写真のExifが自動で削除されます。昔投稿した写真のExifは残っているので、不安なら削除しましょう(やり方はネット上に色々解説があります)。
<文責/篠田恵里香 弁護士(アディーレ法律事務所/東京弁護士会所属) http://www.adire.jp/> 1
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