男性は明らかにバレバレの嘘をつくことがあります。どうして、見え透いた嘘をついてしまうのでしょうか？ 実は男性と女性とでは嘘のつき方には、根本的な違いがあることがわかりました。

1.嘘をつく態度が違う

　アメリカの大学で男女の嘘をつくときの態度について調べた実験があります。 1）視線 　実験結果では、男性は嘘をつくとき相手から目をそらすのに対し、女性は相手に視線をじっと合わせようとする傾向が見られました。男性が嘘がばれるのを恐れて目をそらすのですが、女性は嘘がばれるのを防ぐために視線を合わせるのです。 2）会話の内容 　男性は嘘をついている部分を聞かれると、おどおどと動揺したり、過剰に饒舌になったりするのに対し、女性は隠したい事柄を聞かれると、黙り込んでしまい不自然な間ができてしまう傾向が見られました。 　これは男性が嘘を隠そうとする不安感ゆえに、黙っていることができなくなり、逆に女性の場合は、会話を減らし相手をじっと見つめることによって、相手からの追求をかわそうとします。

2.嘘をつく「目的」が異なる

　日本の心理学者の実験データによると、男女では嘘をつく目的にも違いがあることがわかっています。男性は歴史的に競争社会の中で勝ち残らないと自分の遺伝子を後世に残すことができませんでした。したがって男性は自分をより良く見せたり、有利に見せるために嘘をつく傾向があります。 　それに対し女性は歴史的にコミュニティの中で子育てという役割を担ってきました。したがって相手との対立を避け人間関係を円滑に保つために嘘をつく傾向があるのです。人間関係を円滑にするために嘘をつくのですから、男性よりも女性のほうが嘘に対する罪悪感が低い傾向にあります。

3.嘘を見破る能力に差がある

　女性には「女のカン」と呼ばれる第六感が優れており、男性に比べて直観力に優れているため嘘を見抜きやすいのです。 歴史的に女性が子育てという役割を担う中で、言葉を話せない赤ちゃんのメッセージを直感で理解し、世話をしていく過程で獲得した能力と言われています。 　また、女性はこの優れた直観力を用いて物事の本質を素早く捉えることが可能です。男性が嘘をつくときの些細なしぐさ、態度、言動に表れる微妙な変化を察知しその矛盾点を継いて嘘を見抜くことができるのです。 　いかがでしたか？ 女性は嘘を察知する優れた能力を持っています。男性の言動に対して「これは何かがおかしい」と感じたら、まず最初に視線をチェックしましょう。自分に視線を合わせようとせず、言動に落ち着きがなければ嘘を浮いている可能性大。 　とはいえ、男性はもともと嘘をつくのが女性より下手な生き物。その辺を大目にみて、嘘の全てを問い詰めようとなどせず、罪のない嘘は見逃してあげることが、二人の関係を長く維持するコツですね。