美人なのになぜ高齢処女?39歳・バリキャリの場合
現在、日本の未婚女性の処女率は、20代前半で46.5%、20代後半で32.6%、30代前半でも31.3%(※)。そして、30代後半では、未婚女性の33.4%がいわゆる高齢処女なのです。
そこで、「なぜ私は高齢処女になったのか」を当人たちにインタビュー。前回の「乙女をこじらせた42歳」に続き、今回はバリキャリな39歳に話を聞きました。
※第15回出生動向調査(国立社会保障・人口問題研究所、2015年調査・2016年発表)
●ユキさん(仮名)・39歳・広告代理店営業
広告代理店の営業ウーマンとして仕事をバリバリとこなしているユキさん。スーツがよく似合う高身長で、顔だちもキリッとしたなかなかの美人です。交友関係も広く、決してモテないタイプには見えません。
「中学時代から大学を卒業するまで体重が80キロくらいあって、若い時にモテなかったのが原因だと思うんですよ。ダイエットで痩せて、男の人から言い寄られることがあっても、昔、しいたげられてた記憶が消えなくて……」
痩せたとたんに急に近寄ってきた男たちへの不信感は、20代のうちにはぬぐえませんでした。
さらに飲み会の席では自分が「処女」であることをネタにする始末。20代前半では面白がられていたものの、アラサーに近づくほどにドン引きする男性が増えたといいます。
「30代の今では、さすがに大っぴらに口外はしませんよ(笑)。でも、誘われた相手には言います。それでOKと言ってくれる男性がいれば良かったんですけどねぇ…」
応じてくれる男性がいなかったから、今でも処女のままなのだとユキさんは言います。
思うに、彼女の場合ギャップがありすぎたのでしょう。適度なギャップは魅力になりますが、ユキさんの処女ネタは、その振れ幅が広すぎたのかもしれません。
「確かに、仕事の時は厳しいし、プライベートでも姉御キャラなんで、引かれるのもわからなくはないんですよ。そこを飛び越えてくれる人にまだ出会えてないだけ」
もうすぐ40歳を向えようとしているユキさんですが、彼女はまったく悲観的ではありません。むしろこれから先に、ある「かも」しれない出会いに期待に胸を膨らませているようにも見えます。
「私は『高齢処女』でも、恋愛も結婚も、出産だって諦めてません。現に私、毎晩のようにひとりでやって、イメージトレーニングしてますから(笑)。でもグッズを愛用しすぎてるんで、実は処女じゃなくなってるかもしれませんけどね!」
なりゆきでもあり、それぞれが選んできた結果でもある、高齢処女への道。その先に、処女喪失の機会があるかどうかはわかりませんが、可能性は決してゼロではありません。いつかその時が訪れたら、もう一度話を聞かせてもらいたいものです。
<TEXT/もちづき千代子>