「…いてっ!」
先生が指を背中のツボに当てたとたん、激痛が。
「これくらいで痛いというのは、ケガでいうと軽い捻挫。疲れているレベルを超えていて病気に近い状態です。このままだと、風邪をひいてこじらせたとき、腎盂炎になりかねません」

本当に痛くて、相当疲れがたまってたんでしょうね
じ、腎盂炎……!? それはマズイ! ということで、その晩から家でマッサージを実践。「寝る前にマッサージすると寝つきがよくなる」とのことで、就寝前のトイレ内で実行しました。
第一関節と第二関節をお腹に当てて、背中までグリグリ。すると、腎臓に近い尿管まで刺激されたのか、尿意がより催され、結構絞り出せました(汚い話ですみません)。夜間、尿意で目が覚めて朝までに2回はトイレに行く身として、1ミリリットルでも多くでるのは嬉しい。しかも、第一関節と第二関節に力を込めることで、上腕筋にもグッと力が入り期せずして筋トレ効果も!?
やり方は以下のような感じです。これを寝る前にちょっと実践するだけです。
(1)両手の指の第1・第2関節だけを曲げ、おへそのすぐ横にぐっと押し当てる。両手をグリグリ上下に動かしもみほぐす。同様に指2本分外側をもみほぐす。さらに手を外側に移動させ、脇腹の中央をもみほぐす
⇒【写真】はコチラ http://joshi-spa.jp/?attachment_id=605730

(2)両手握りこぶしを脇腹中央から背中へと移動させ、第3関節で腰の筋肉を左右にグリグリともみほぐす
⇒【写真】はコチラ http://joshi-spa.jp/?attachment_id=605731

1週間後。これを毎日続けて血行が促進されたのか、生理がいつもより3日早く到来。この一週間はPMS期の真っただ中でめまいやふらつきが多く、正直疲労回復を語れる状態ではなかったものの、血行が促進されたのはよかったのかもしれません。
そういえば、生理前はいつも顔色や肌状態が悪く5歳老けた顔になっていたのに、今回は顔色も普通でした。でも何より、頻尿で夜間起きる回数が1回に減ったことで、睡眠の質が改善されたのはよかったと思います。
ほかには、「冷えが解消されてウエストが細くなった」「腰痛が治った」「白髪が減った」という報告もあるそうです。お腹をマッサージするだけなので、育児中も無理がなく、続けられそうです。みなさん、疲れたなぁと思ったら、まずはぜひ腎マッサージを実行してみてください。
<TEXT/ライターM>
【寺林陽介氏】
六本木・寺林治療院 院長。鍼、マッサージ、美容整体は芸能人もお忍びで通うほど人気。著書に「
疲れをとりたきゃ腎臓をもみなさい」(アスコム)