プロポーズは男性が女性にするのが定番。でも、男女平等と言われるこの時代に、なぜ「男から女」というプロポーズの構図には疑問が生まれないのでしょうか。 　と無駄にイラ立ちながら、とりあえずセオリー通りにディナーwithプロポーズを決行したわけですが、ごめんなさい！ レストランという公衆の面前で言うことにおじけづき、結果言えませんでした。 　だってお店では「今失敗したら飯が不味くなる」と思ったら言えず、帰り道では「今言ってもお互い家に帰るだけだから、この後の予定を困らせる」と思ったら言えず。結局その日は言えず言えずで1日終えちゃいました。 　じゃあ諦めたのかといいますと、結論から言えば、ちゃんと伝えることができました。 　我が家に彼が泊まりに来た日、寝る直前に言ったのです。寝る直前なら、もし断られても寝ちゃえばいいし、そのままヤケ酒してもいいし、あわよくば一発かまして念押しすることもできるはず（この発想は最低である）。 「あのさ、そろそろ結婚とか考えるんだけど、でも結婚はしたくないんだよね」 　いきなり意味不明の自分語りから、プロポーズ大作戦は始まりました。 「結婚について夢も希望も持てないんだよね。でもさ、子どもはすごく欲しいんだよ」 　プレゼンのプロがいたら、「結論は先に言え！」と怒られたでしょう。ここだけ聞いたら、お別れのメッセージみたいですね。 「だから子どもを先に作って、それから結婚しませんか？ っていうかそうしたいんだよね。どうかな？」 　言いました！ ベッドの上でゴロゴロしながら人生の大勝負である。さあ、結論をと振ってみると、お菓子をボリボリ食っていた彼は一言。 「好きにしたら？」 　え!? そんな否定も肯定もしないパターン？ そんな返答ってあり？ と拍子抜けしたものの、私のテンションはブチ上がりまくり。 「わかった！ 好きにする！」と言いながら、10秒後にしたことは1つ。アマゾンで基礎体温計を購入しました。 「本気だぜ！」と購入画面を見せながら宣言する。 「ところでさ、基礎体温ってピル飲んでても、測る意味あんの？」 「……え？」 　あー!! 私そもそも、ピルを飲んでいて妊娠できないようにしていたんだった。またまた基礎的な準備不足でした。 「じゃ、じゃあピル今すぐやめる！」。1時間前に今日の分を飲んだくせに、ひとまず卒ピル宣言をしてベッドに入ったのでした。ここからが本当の妊活0年生（でも未婚）。険しい険しい子づくりへの道、ぜひみなさんも実行してみませんか？ ＜TEXT／おおしまりえ＞ ⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】 【おおしまりえ】 雑食系恋愛ジャーナリスト・イラストレーター。水商売やプロ雀士、素人モデルなどで、のべ1万人以上の男性を接客。現在は恋愛ジャーナリストとして年間100本以上恋愛コラムを執筆中。ブログ・Twitter：@utena0518