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「“一生女だもん”に、げんなり」。グサッとくる林真理子のお言葉集

家庭について

名言④愛情というのは、目から入る快感によって支えられているのである。  どんなに激しい夫婦喧嘩をしても、朝ネクタイをしめる夫の姿を見て、もう少し我慢しようと思う妻。逆もまた然りなのでしょう。「親しき仲にも礼儀あり」。たとえ家族であっても見た目やみだしなみに気を配る積み重ねが、愛情を深く強いものにしていくのかもしれません。

恋愛と結婚について

名言⑤結婚する男の人に、いろんなことを求めてはいけない。三つのことがかなえられたらそれで充分なのだ。まず健康であること。自分の仕事が大好きであること。そして箸遣いがきちんと出来ること。  結婚相手の職種に年収、それに学歴。それが全く意味がないとは言えないでしょう。でも一緒に長い時間暮らしていくことを考えたら、それ以上に見定めなければいけないことがある。  特に「箸遣いがきちんと出来ること」という指摘には含蓄があります。“最後にモノを言うのは教養と常識だよ”ということなのです。 箸 評論家の福田恆存(1912-1994)が、こんな話をしていました。ある日電車に乗っていると、なまりのきつい言葉で「窓を開けても迷惑ではないか」と訊いてきた老婆に出会う。どう見ても学などなさそうなのに、福田はその思慮深い心遣いに教養と文化の存在を感じたのですね。 <皮肉な言ひ方をすれば、「近代的」な教育を受けた都会人よりも、「封建的」な農村の教育のない老婆のはうが、西洋流の近代的な交通道徳を身につけてゐるといふことになります。> (『保守とは何か』 著:福田恆存 文春学藝ライブラリー)  客観的な肩書や数字だけで人を判断できると思ったら大間違いなのかもしれません。  この他にも、思わずヒザを叩きたくなるようなフレーズが満載の本書。自分だけでなく、彼氏や旦那さんに読ませてみてはいかがでしょうか。 <TEXT/比嘉静六>
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賢女の極意

「週刊文春」の連載といえば、林真理子さんの「夜ふけのなわとび」が筆頭に挙がります。なにしろ、最初は「今夜も思い出し笑い」としてはじまった当連載は、最長不倒、30年を越える名コラムなのです。折につけ、事件につけ、書かかれたものもそうですが、日々の生活について綴られたものの中にも、鋭い洞察の山、山、山。そこはまさに、マリコの金言・名言ワールド!それら膨大な名言を以下のように編み直してみました。

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