「“一生女だもん”に、げんなり」。グサッとくる林真理子のお言葉集
家庭について
恋愛と結婚について
評論家の福田恆存(1912-1994)が、こんな話をしていました。ある日電車に乗っていると、なまりのきつい言葉で「窓を開けても迷惑ではないか」と訊いてきた老婆に出会う。どう見ても学などなさそうなのに、福田はその思慮深い心遣いに教養と文化の存在を感じたのですね。
<皮肉な言ひ方をすれば、「近代的」な教育を受けた都会人よりも、「封建的」な農村の教育のない老婆のはうが、西洋流の近代的な交通道徳を身につけてゐるといふことになります。>
(『保守とは何か』 著:福田恆存 文春学藝ライブラリー)
客観的な肩書や数字だけで人を判断できると思ったら大間違いなのかもしれません。
この他にも、思わずヒザを叩きたくなるようなフレーズが満載の本書。自分だけでなく、彼氏や旦那さんに読ませてみてはいかがでしょうか。
<TEXT/比嘉静六> 1
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『賢女の極意』 「週刊文春」の連載といえば、林真理子さんの「夜ふけのなわとび」が筆頭に挙がります。なにしろ、最初は「今夜も思い出し笑い」としてはじまった当連載は、最長不倒、30年を越える名コラムなのです。折につけ、事件につけ、書かかれたものもそうですが、日々の生活について綴られたものの中にも、鋭い洞察の山、山、山。そこはまさに、マリコの金言・名言ワールド!それら膨大な名言を以下のように編み直してみました。
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