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ある意味、過労死?忙しくてガマンしがちな重病サイン

 いま「過労死」問題が改めてクローズアップされている。  昨年12月、厚生労働省は「違法な残業、月80時間以上」の企業名を発表するなどの緊急対策を発表した。  働いている人ならわかると思うが、実際に過労死認定される人のウラには、ものすごい数の「過労死スレスレ」な人がいるはず。なかでも“あるある”なのは、「忙しくて病院に行くヒマがなく、ガマンして働いてたら実は重病だった」というパターンだろう。 重病「40歳の同僚が何年も背中が痛いと言っていました。仕事で体を酷使していたので、単なる肩こり程度と思っていたそうです。そのうち血便が出て倒れ、そのまま入院。検査したら、末期の大腸がんだったんです」(元同僚)  というような例は、他人事じゃない…。

忙しさでガマンしがちな「早死にサイン」とは?

「過労死」と認定されたのは、平成27年度で「脳・心臓疾患」246件、「精神障害のうち自殺」205件(「過労死等の労災補償状況」の決定件数、厚生労働省)。これは、遺族が労災申請をしたうえで仕事が原因かどうか厳しくチェックして認定されたものだけ。  実際には、「仕事が原因とまでは言えないけど、忙しさや過労が関係している」というグレーゾーンが山ほどありそうだ。  あなたや、あなたの夫が、忙しさにまぎれて重病を見落とさないよう、病のサインに早く気づきたいもの。今回、「身近な人が30~40代で亡くなった」という人に、そのサインを聞いてみると――。 ●ひどい腰痛 「仕事に熱心な友人(45歳)だったが、激しい腰痛で病院に運ばれたら、進行したすい臓がんだった。わずかひと月の闘病で帰らぬ人となった」(知人男性)と、がんが見つかったときには手遅れという人も少なくない。 ●ひどい胃痛  独立を目指して休みなく働いて、胃の痛みを放置していたという。 「飲食店を経営するのが夢で、必死でした。まだ独身だったし、健康診断も数年受けていなかったと思います。ずっと食欲不振や胃の具合の悪さを訴えていましたが、胃がんが発見されて3か月で亡くなりました」(母親)
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ブラック企業の部長が、うつ状態になって…
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