人生は予想通りににはなかなか上手く行かないものですが、その一つが結婚です。 　2年の交際を経て1年前に結婚したばかりの河合さん夫婦。まだ楽しい盛りの新婚さんのはずが、すでに誤算が多発しているといいます。 ●河合美紀さん：仮名・34歳・派遣／夫：33歳・メーカー 結婚歴1年／子供なし／住宅：借家 「結婚前は私が実家暮らしで夫が一人暮らし。月に2回は週末に夫の部屋に泊まっていたので、そのときに必ずセックスしていました。若い男女が一夜を共にするんですから、暗黙の了解といった感じですよね。 　でも、結婚したら毎晩を共にするわけで、なんというかセックスに持ち込むきっかけがつかめないんです。夫が残業で疲れている平日は仕方ないとして、週末はなんとかいたしたいんですけど、家事やお風呂が終わったらおのおの就寝……という平日の流れをなかなか崩せなくて」 　週末なのだからゆっくりお酒でも飲んでいいムードを作ればいいのに……と思いますが、残念ながら河合さんは下戸。シラフで自分から誘うのは難しいそうです。 「私、セックスは好きなのに自分から誘ったことのないむっつりスケベなんです。自分から甘えたりしてそういうムードに持っていくのも、これまでしたことがないから恥ずかしくてできません。ていうか、『いきなりどうしたの？』と引かれそう。 　こんなことになるなら、結婚前からたまには私から誘って、それが自然という関係にしておけばよかった。“男性からの誘われ待ち”という関係は、結婚後にセックスレスに陥りやすいと思いますよ」 　新婚だというのにもう半年以上もセックスレス状態が続き、悶々とした日々を過ごしているといいます。 　大学時代のサークル仲間といまだに頻繁に遊んでいるという河合さんの夫。結婚前は「ご自由に」という感じでしたが、結婚後はそうもいかないもの。 　花見やBBQなど週末のイベントごとには必ず河合さんも呼ばれるようになりましたし、自宅にやってきたら河合さんも対応しなければいけないからです。 「彼らの体育会系のノリについていけないこともありますが、友人は大切ですからね。気疲れしながらも、それなりにうまく愛想を振りまいてやり過ごしています。 問題は、その仲間にいる女性2人のうちの1人。夫にやたらとベタベタしたあと必ず、『やだ～奥さん、心配しないでね。私たち何にもないから！』とかわざわざ言ってきて、本当にウザいんですよ」