成宮寛貴さんは「すぐ出頭・検査すべき」高須院長がバッサリ
12月9日に衝撃の引退をして以来、消息不明になっている元俳優・成宮寛貴さん(34歳)。複数のスポーツ紙は「海外に渡った可能性が高い」と報じています。
ご存じのとおり、発端は『フライデー』が報じたコカイン吸引疑惑。ネット上では相変わらず「デマを書かれて引退に追い込まれた成宮くんかわいそう!」という声も飛び交っています。その後、セクシュアリティ問題をめぐってグレート・サスケ氏が「息子へのハラスメント」を告白するなど、ますます事態は混乱しています。
ですが、本当の焦点はやはり薬物疑惑。そこで、高須クリニック・高須克弥院長のこの連載、今回は薬物について話を聞きました。
高須院長は、医師として違法薬物の危険を知っていると共に、「麻薬撲滅」に並々ならぬ関心を持っています。
――「コカイン疑惑はデマだ」と思っている人たちの、唯一の根拠は「尿検査で陰性(シロ)だったから」です。でも、コカインが尿検査で検出できるのは、使用から2~5日後まで、常習者でも7~10日後までですよね。吸引疑惑は11月だから、意味ないのでは?
高須「そう、彼の尿検査は何の証拠にもならない。すぐ毛髪検査を受けるべきだね。毛髪なら使用後90日ぐらいまで検出されますからね」
――捜査当局も関心を寄せている、と報じられていますが、本人は国外脱出してしまったという説も…。
高須「こんなことにならないように、とりあえず捜査当局が身柄を拘束すべきだったね。警察で毛髪検査すればすべてが明らかになったはず。捜査側のドジだと思いますよ」
――身柄拘束には証拠が足りなかったのでは? でも本当に薬物依存だったら、成宮さんのカラダが心配です。たとえばホイットニー・ヒューストンはコカインによる心臓発作で、お風呂で溺死したんですからね…。
高須「だから本人のためにも、すぐに出頭すべきですよ」
――でも一方で、昔はこれらの薬物も“絶対悪”ではなかった、と院長は言ってましたよね。
高須「だって僕が子供の頃は合法だったんだからね。薬局で普通に大日本製薬のヒロポン錠(覚せい剤)を売ってたし、国が勤労者や兵士の“疲労回復、効率アップに”って許可してたんだもん。真面目な学生や先生も、眠気ざましに使ってたよ。
コカインだって20世紀初頭まで海外で合法だった。たとえば作家のコナン・ドイルもコカインやってて、シャーロック・ホームズは完全なコカイン中毒です。今なら通報されるよ」
――それらの薬物は医療用にも使われていたそうで。
高須「ウチは代々医者だから、薬草園があって大麻とか栽培してたよ。おばあちゃんは耳鼻科医だったから、『コカイン点鼻薬』と『阿片チンキ』が得意技だったもん。
ちゃんと医師がコントロールすれば、薬物は安全だし有益なんですよ。今でも表面麻酔用のコカイン塩酸塩は医療用に売ってますよ」
――てことは、成宮さんがたとえクロだとしても、“現在は違法”というだけのことで、人生捨てるほどの悪事じゃないですね。
今年はASKAも再逮捕されましたが、薬物依存をなくすにはどうしたらいいでしょうか。
高須「供給を絶つしかないですよ。ヒロポンだって、1951年に覚せい剤取締法ができて供給が絶たれたら、ゴロゴロいた中毒患者は自然に激減したんだからね。
非合法の麻薬商人を駆除するのは、行政の義務。でも日本の薬物取り締まりは、腰が引けてるよね。迅速に動くよう望みます」
【高須克弥氏・プロフィール】
1945年生まれ、医学博士。高須クリニック院長で美容外科の第一人者。最新の美容技術を、自ら試して普及することでも有名。著書多数、最新刊は『高須帝国の逆襲』(Kindle版)
<TEXT/女子SPA!編集部>
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本人のためにも、すぐ警察で毛髪検査を!

高須院長
日本の薬物取締は腰が引けている?
高須克弥
【プロフィール】
1945年生まれ、医学博士。高須クリニック院長で美容外科の第一人者。最新の美容技術を、自ら試して普及することでも有名。近著は『ダーリンは71歳 高須帝国より愛をこめて』、『炎上上等』、続編で最新刊の『大炎上』など