いきものがかりは「放牧」…休止・解散グループの迷言をふりかえる
新年最初のビッグニュースは、「いきものがかり」の活動休止発表でした。「放牧」というフレーズには、それぞれが自由な活動をするためのポジティブな意味が込められているそうです。実際のところはどうなんでしょうね?
2015年に発表、翌2016年の2月をもって正式に解散したのが、ウエンツ瑛士と小池徹平のユニット、WaT(ワット)。その理由を、ウエンツはこう語っていたのです。
「1+1が10になればいいと思ってきた。でも、いつまでも僕たちが1と1じゃいけない。成長しないと」
(2015年12月6日、10周年記念公演で。この公演で突然解散を発表した)
確かに個人としてレベルアップしたい気持ちは伝わるのですが、解散したら足し算する機会がなくなっちゃうんじゃないですかねぇ……。
3人組バンドのThe Flickers(ザ・フリッカーズ)は、2016年の4月7日に解散。公式ページでその胸の内を明かしているのですが、これがなんとも正直すぎるほど正直なもので……。
「メンバー間の人間関係がどうしても修復できないまでに悪化してしまい、解散という形をとらざるを得ない状況になってしまいました。
結成から11年間、一生懸命音楽をやってきましたが、とても悲しく悔しい結末を招いてしまいました」
(The Flickers official website、2016年4月7日)
これ以上ないぐらいに分かりやすい理由ですね。どうして包み隠す気も起きないほど仲が悪くなってしまったのでしょう? 音楽活動を続けるメンバーには、それをネタに曲を作ってほしいと思います。
2010年にメジャーデビューした北海道出身の3人組バンド。2016年1月をもって解散しました。こちらも成長を目指した“前向き解散”なのですが、決意表明がちょっとメルヘンチックなのです。
「振り返ってみるとGalileo Galilei(ガリレオ・ガリレイ)というバンドは僕たちにとって、子供の時に大切に乗っていた“おもちゃの車”のようなものだったかもしれません。
けれど“おもちゃの車”では、庭の芝生から先へと進めなかったのです。僕たちはその先にある、どこまでも続く険しいコンクリートの道路を走ってみたくなってしまったのです」
(Galileo Galilei公式ブログ、2016年1月25日)
感傷に浸っているところ申し訳ないのですが、一般的には芝生よりもコンクリートの道路の方が平らですし、“おもちゃの車”をこぐより普通の自動車を運転する方がラクだと思うのです。
「いきものがかり」以外にも昨年活動休止や解散を発表したグループが多くありました。彼らの言い分を見てみると、色んな状況がうかがえて興味深いのです。というわけで、ここからはパターンに分けて見ていきたいと思います。
①思いが強すぎて支離滅裂 WaT
②正直すぎる「メンバー不仲」を告白したThe Flickers
③ポエマーになる Galileo Galilei
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