リアル『闇金ウシジマくん』570万円失ったパチンコ依存の主婦の闇
みなさんは、何かにハマり過ぎたり、「やめたくても、やめられない!」状態になった経験はあるだろうか? 買い物、お酒、タバコや甘いものなど、私達が中毒になりやすいものは様々。
その中でも、パチンコはじめとするギャンプルは、ハマると一気に金銭的に苦境に立つ危険をはらんでいる。
2014年に、厚生労働省が発表した国内のギャンブル依存症患者はなんと536万人。最も多いとされるのがパチンコで、20~30代の主婦がハマるケースが相当目立つようだ。
実際にパチンコ依存におちいってしまった主婦を取材してみた。
「息抜きのつもりで行ったら、いきなり23連チャンして10万円の大勝ち。大当たりが続く快感が脳に焼きついてしまい、毎日ホールに通うようになりました」
そう語るのは、パチンコ歴3年の矢代あおいさん(仮名・33歳)。埼玉県在住。3年前、初めて打ったパチンコで大勝ち。以来、子供の学校がある平日はほぼ毎日ホール通い。
毎朝、9歳の息子を小学校に送り出し、急いで家事を済ませると、ホールが開店する10時前には店頭に並ぶのが日課だ。
「さすがに地元は人の目が気になるので打ちに行くのは隣町のホール。夕方まで毎日7~8時間打っています。昼食は台を離れる時間がもったいないので食べません」
さらに夜、子供が寝た後はYouTubeのパチンコ実戦動画を欠かさずチェックしている。
これでトータル収支がプラスならまだ救いがあるが「調子が良かったのは最初の数か月だけ」。次第に負けが込み始め、独身時代に貯めていた200万円は1年とたたずに使い果たしてしまう。
だが、すっかりパチンコ依存になってしまった矢代さんに自制心はなく、パチンコから足を洗うどころか、ますますのめり込むように。
「パチンコしてる夢を頻繁に見るくらいなので、病気です(笑)。」
マイホーム資金に充てるつもりだった夫婦共有の貯金にも手を出して、600万円あったのに現在の残高は230万円。それでもパチンコをやめることができない。
「大当たりや確変に突入するドキドキ感を、音や演出が盛り上げて、あの脳内物質がドバーっと出る感じに取り憑かれているのかも」
3年間で総額570万円を失うとは、かなりの深手だ。現段階では矢代さんの使い込みを夫は知らないそうだが、もしバレたら修羅場は避けられない。
「いざとなったら両親に打ち明けて肩代わりしてもらうつもり。それがダメなら風俗か……。金銭的にやばくなったら体で稼いで負け分を埋めるって話は、パチンコ仲間の主婦の間では結構なあるあるネタ。
でも風俗の面接って結構落ちるらしく、出会い系サイトで客を探すそうです。危ない目にも遭うらしくて……それでもパチンコ行きたさに売春してる人の気持ちがわかる自分が怖い」
最近はATMを設置するパチンコホールが増加。軍資金が尽きてもすぐに下ろせるため、依存症を助長する要因になっている。
次の章で検証しているが、“パチンコ依存妻”の売春は確かに存在する。依存の根は、深い。
ギャンブルがやめられない、止まらない!パチンコ依存妻
負け続けて膨らんだ3年間の損失額は570万円にも
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