例え妻が不倫をして離婚をすることになったとしても、妻が「不倫はしていない、離婚するなんて絶対に嫌!」とゴネ始めれば離婚成立まで時間がかかり、その間ずっと不倫妻に夫は婚姻費用を払うことになるのです。

話をゆうこりんに戻せば、ゆうこりんが芸能活動で夫よりも稼いでいた場合、もし夫からこの婚姻費用を請求されれば、離婚が成立するまでゆうこりんが元夫に払わなければいけない可能性もあったわけです。そう考えるとゆうこりんは太っ腹というより、
元夫に婚姻費用を払わずにすんでむしろラッキーだったと言えるかもしれません。
では、わたしたちが「結婚で損をしないために」「離婚で儲けるために」はどうすればいいのでしょうか。その詳細についてもこの著書にはかなり詳しく書かれています。

最も大切なのは結婚相手が、結婚してどれくらい稼げる相手なのかを見極めることです。
先ほど説明したように財産分与は結婚してからの財産をカウントして支払い金額を算出されます。婚姻費用も離婚時の年収を元に支払額を計算していきます。ですから「セレブ婚」ともてはやされる相手と結婚しても、結婚後にパッとしなくなってしまえばうまみはゼロということになります。
この問いに関してはズバリ将来的にも安定して収入を見込める職業の人ということになるでしょう。
入ってくる額は大きいけれど入ってくる時期が不安定だったり、浮き沈みの激しい職業の場合、婚姻費用は期待できません。さらにはいくら裁判所が婚姻費用の支払いを命じたとしても相手が払わない(払えない)場合も出てきます。
そのような場合を見越していざ支払いが滞っても給与の差し押さえができる大企業かしかるべき職についている男性がいいと言えるでしょう。
と、儲かる離婚相手にばかり言及をしましたが、その逆も注意が必要です。つまりあなたのほうが男性よりも稼いでいる場合は、先にあげた専業主婦との離婚のように、逆に損する離婚になってしまうのです。
例えばあなたがバリバリのキャリアウーマンで癒しを求めてヒモ夫と結婚しているとします。離婚をする場合、離婚が成立するまであなたはヒモ夫に毎月婚姻費用を支払うことになります。「彼は私が養うつもりで結婚するわ」というカッコイイ選択があなたの人生をどこまでも苦しめることになるのです。
「もういい歳だしね」となりゆきでした結婚が、離婚という局面で損することにも儲かることにもなるということを念頭に置いておいたほうがいいのかもしれませんね。
<TEXT/瀧戸詠未>