次に帽子の色についてです。簡単なのは、靴もしくはバッグと色を合わせることです。靴が黒なら黒い帽子、バッグが白なら白い帽子と合わせてくれば、外れるということはありません。靴にもバッグにも合う帽子の色がないという場合は、着ている服の一部と合わせるといいでしょう。
GALLARDAGALANTE ペーパーキャスケット 10260円 画像:WEAR
また上級者編としては、靴の柄と帽子の柄を合わせる(例えば同じリバティプリントの靴と帽子にする)などすると、より全体がおしゃれに見えます。
さて最後に帽子と季節です。帽子には春夏用と秋冬用があります。主にコットン、ラフィア、ペーパー、リネン、麦わらなどからできている帽子は春夏用、羊毛やラビット毛のフェルトやファー、ウールのニットでできたものは秋冬用です。
帽子の値段も非常に幅があり、2000円程度の大量生産品の安価なものから、ボルサリーノや作家の一点もののように4万円もするようなものもあります。今まであまり帽子をかぶったことがない方はまずは余り高いものを選ばないほうがよいでしょう。
GRL ベレ―帽 1399円 画像:WEAR
また、春夏、特に夏シーズンに帽子は太陽光による日焼けで退色し、繊維も傷みます。黒やネイビーなどの濃い色の帽子を夏じゅうかぶってみるとわかると思いますが、日光に当たった外側と、当たらなかった内側では色が全く違ってきます。それほどに紫外線は強いのです。
そのため春夏用の、特に濃い色の帽子はあまり長もちしませんので、高価なものは選ばないほうがよいでしょう。逆に、秋冬はそれほど紫外線も強くなく、帽子の傷みも激しくありませんので、ちょっといいものを奮発して買ってもいいでしょう。大事に使えば、かなり長もちします。
THE EMPORIUMのカンカン帽 3229円 画像:WEAR
最後に。
海外のホテルにチェックインするとき、帽子をかぶったほうがエレガントに見え、何もかぶっていないより優遇されるということをどこかで読んだ私は、海外旅行、特にヨーロッパ方面へ行くったとき、ホテルのチェックインのときには絶対に帽子をかぶったまま挑みます。
そのせいかどうかわかりませんが、長時間のフライトからよれよれのままホテルへチェックインして、嫌な思いをしたことがありません。海外旅行へいらっしゃる方はお試しください。
<TEXT/小林直子>
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【小林直子】
ファッション・ブロガー。津田塾大学学芸学部国際関係学科卒、文化服装学院卒。東京コレクション参加ブランドのパターンナー、大手アパレル会社の企画室を経て独立。現在、湘南エリアを中心に独自に開発したメソッドによるファッション・レッスン、各種ワークショップを開催するなど活動中。5月14日に新刊『
わたし史上最高のおしゃれになる!』を発売。ブログ『
誰も教えてくれなかったおしゃれのルール』