木村佳乃の茨城弁が全力すぎる!魅力の開花の裏にあの人の存在?
NHK連続テレビ小説「ひよっこ」がスタートして1カ月。ドラマの舞台になった茨城県の独特な方言の言い回しなど、何かと話題が続いている。
そこで私が注目したのは主人公・谷田部みね子(有村架純)の母親、美代子を演じる木村佳乃だ。最近では女優、妻、母だけではなく、バラエティタレントの才能も開花させた木村。すべての“顔”に全力で向き合っているように見える、彼女の魅力について考えてみた。
木村佳乃は昨年「ボクのヤバい妻」(関西テレビ)でお嬢様でもありながら、セレブ妻という役を演じていた。元々、品のある人だ。金持ちの役どころにはなんの違和感もなかった。
ところが今回は一転、農家の嫁役。いつもツルツルとしたおでこを全開にしながら、もんぺ姿にスッピン、少し焼けた肌で農作業にいそしむ母・美代子を茨城弁全開で演じている。
毎回朝ドラでは舞台になる土地の方言を俳優が使うと、初回近辺の放送ではぎこちなさが散見される。ところが木村に至っては初回放送から、セレブ妻役と同じくなんの違和感もない。まるで、この人は本当に茨城出身で昔から方言を使っているのではないかと思ってしまうほど。
中でも第11話の放送で、東京に出稼ぎに出たまま行方不明になってしまった夫を探しに上京、警察で泣きながら話した方言が話題になった。
警察官「茨城ねえ……“いばらぎけん”、“奥いばらぎ村”かあ……“いばらぎ”も多いね、出稼ぎが」
美代子「“いばらき”です! “いばらぎ”じゃなくて“いばらき”です。谷田部実といいます。私は……私は出稼ぎ労働者を一人探してくれと頼んでいるんではありません。ちゃんと名前があります。茨城の奥茨城村で生まれて育った谷田部実という人間を探してくださいとお願いしています。ちゃんと、ちゃんと名前があります。(省略)」
先日出演した「あさイチ(NHK総合)」のプレミアムトークでも、感情を込めて話す茨城弁は難しかったと本人。そんな様子はまったく感じさせなかった。むしろひとりの茨城県民に見えたのは、私だけではなかったはず。