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有森也実、4時間超えの新作で放尿シーンも!「演じることをやめた」作品

女優という隠れ蓑からの脱皮

――ヌードを披露したり、生卵をぶつけられたり、放尿シーンがあったりと、「東京ラブストーリー」世代にはビックリするような場面もありました。演じるうえで抵抗はなかったのですか? 有森:別になんとも。抵抗はないですね。ただあの衣装を持ってこられたときはビックリしましたけど(選挙に立候補した梓は水玉模様のピンクのミニスカートで選挙活動をする)。こっちか! っていう。でもまぁ、なるほどなと(笑)。 ⇒【写真】はコチラ https://joshi-spa.jp/?attachment_id=703282
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『いぬむこいり』より

――実際に出来上がった大作をご覧になってみていかがでしたか? 有森:初号を観たときには、まだ撮影の痛手から立ち直れてなかったんです。別にヌードとか放尿とかそういうことへの抵抗はありませんでしたが、この作品が終わったら女優をやめようと思ったくらい大変だったんです。演じないと覚悟を決めてやったことで、精神的にきつかったんです。でも自分と向き合うことができた。  いままで女優というのが、私の中での隠れ蓑でした。だからその隠れ蓑を取って、やっと自分と向き合えた。『いぬむこいり』の梓が、私のカウンセリングになったんです。これまでは役を演じる、誰かになるということで、自分を表現するといっても実は隠れていたし、それに頼っていた。けれど今回はそうじゃないことに挑戦したことによって、吹っ切れたんです。この作品には宝物というキーワードが出てきますが、私にとっての宝物は「チャレンジ精神」です。
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『いぬむこいり』より

――では今後、さらに楽しみですね。 有森:はい、そうですね! 1回全部取れたので、今度はまた1から演じるということを考えたり、演じることによって自分と向き合うことへのおもしろさみたいなものを感じられると思います。隠れているという感覚がなくなったので。間違いなくターニングポイントの作品になりました。
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『いぬむこいり』より

――ところで、女子SPA!はネット媒体ですが、有森さんはSNSなどされないのですか? 有森:いやー、しないです。勧められたりはしますけど。だって私が何を食べたかとか興味ないでしょう(笑)。どこ行ったとか。プライベートを発信したいといった欲求がないんですよ。「あ、キレイなお月様だな」と思ったとしても、それをみんなに知らせたい! とは思わない。友達にLINEしたりはしてもね。 ――それなら作品を観てほしい。 有森:もちろん。女優なのでね。プライベートで何か色が付けられてしまうというのは、個人的にはちょっと違うんじゃないかなと思います。『いぬむこいり』は大人の女性に一番観て欲しい作品です。梓が生命体としてエネルギーに満ちていく姿を感じてください。
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『いぬむこいり』より

<TEXT&PHOTO/望月ふみ> ⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】 『いぬむこいり』は5月13日より新宿K’s cinemaほかにて全国順次公開中 配給:太秦 (C) 2016 INUMUKOIRI PROJECT
望月ふみ
70年代生まれのライター。ケーブルテレビガイド誌の編集を経てフリーランスに。映画系を軸にエンタメネタを執筆。現在はインタビューを中心に活動中。@mochi_fumi
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