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今、イラン映画が熱い!映画に見る「イランの意外な事実」4つ

 今、イラン映画が熱いのをご存知でしょうか? 日本人にとってはなじみが薄い国ですよね。そこで今回、話題沸騰中のイラン映画『人生タクシー』と『セールスマン』をより深く理解するために、世界中の女性と日本女性をつなぐ情報サイト「ワシントン・ジャパニーズ・ウィメンズ・ネットワーク(WJWN)」にご自身のテヘラン在住経験を寄稿した、千葉裕子さんにイランの生活について伺いました。

物議を醸した、映画『セールスマン』と『人生タクシー』



⇒【写真】はコチラ https://joshi-spa.jp/?attachment_id=709882

主演のタラネ・アリシュスティ/『セールスマン』より

主演のタラネ・アリシュスティ/『セールスマン』より

 6月10日に公開される『セールスマン』は、アーサー・ミラーの戯曲『セールスマンの死』とサスペンスを絡めながら人間心理を綿密に描いたドラマで、見事、2017年のアカデミー賞外国語映画賞を受賞。でも、イスラム圏特定7カ国の国民を90日間入国禁止にした米大統領令に抗議して、ファルハディ監督と主演女優のタラネ・アリシュスティはアカデミー賞への参加を辞退しました。

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世界三大映画祭を制覇したイランの名匠ジャファル・パナヒ監督/『人生タクシー』より

世界三大映画祭を制覇したイランの名匠ジャファル・パナヒ監督/『人生タクシー』より

 そして、ただ今公開中の『人生タクシー』は、2010年よりイランで“20年間の映画監督禁止令”を受けながらも活動しているジャファル・パナヒ監督の作品。本作では、監督自らがタクシーの運転手に扮して、ドキュメンタリー風に撮ったフィクション(ドキュフィクション)の作風が話題になっています。

 両作品ともストーリーがおもしろいのですが、変化する現代のイランが浮き彫りになっている点も興味深いです。いまのイランにおける意外な事実を4つご紹介します。

1:多様化するヒジャブ



 映画の中で様々なヒジャブ(髪を隠すスカーフ)がお目見えしますが、イランでは女性のヒジャブ着用が法律で義務化されています。千葉さんによると、イランの首都テヘランで見るヒジャブには大きくわけて4つのタイプがあり、イスラム教に対する信仰心と被り方に密接な関係があるのだとか。

1. 全身を覆うヒジャブ「チャドル」
信心深い人。その他、公務中や仕事中に被っている人も。信仰心がなくとも、家族のプレッシャーで渋々被っている女性もいるといいます。

2. 前髪と首を隠す黒いヒジャブ
政府推奨。小学生から大学生まで、学生はこのタイプを被らないと学校の門をくぐれません。学校用や仕事用としてだけ被る若い女性も。年配の女性はあまり被っていないようです。

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小学生のヒジャブ姿

黒いヒジャブを被っているのは、監督の姪(本人として出演)。彼女が学校の課題で“イラン国内で上映できる映画”をつくる話も登場する/『人生タクシー』より

3. 前髪をチラッと見せる派手な色のヒジャブ
テヘランでよく見かけるスタイル。風紀警察に連行されると、親が呼び出され叱責を受けることも。

おばあちゃんだってスカーフでオシャレしてます! さすがに親は呼び出されないだろうけど…/『人生タクシー』より

おばあちゃんだってスカーフでオシャレしてます! さすがに親は呼び出されないだろうけど…/『人生タクシー』より

4. 後頭部のみを派手なスカーフで隠すヒジャブ
テヘランで多く、オシャレな若い女性に多いです。しかし、前大統領時代には、風紀警察に必ず連行されていたのだとか。

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後頭部のみを隠したヒジャブ。ニットのレースが可愛い/『セールスマン』より

後頭部のみを隠したヒジャブ。ニットのレースが可愛い/『セールスマン』より

 1から4の数字が大きいほど信仰心が薄い傾向があるそうです。

 実は、2013年からFacebookで「#my stealthy freedom(MSF)」という、イスラム女性によるSNSの社会運動が起こっています。Stealthy freedomは“内緒の自由”という意味。ヒジャブを被らない動画や画像をMSFのプラットフォームに投稿することによって、女性の自由を啓蒙するムーブメントだそう。

 今では、フォロワー数が100万人以上もいるMSFですが、インターネットの規制が厳しい国では拡散しづらい現実があるようです。

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想像以上に女性が社会進出している

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