Beauty

性転換美女とミス・インターナショナル日本代表が語る「横着すぎる美容&ダイエット法」

 かたや、その“女性以上に女性らしい美しさ”を武器にノンケ男子と結婚!――という“オネエ・ドリーム”を実現した性転換した大学講師・吉井奈々さん(去年12月に日本文芸社から刊行した『男に生まれて、女になって、結婚もできました』が大好評!)。  そしてかたや、世界レベルのミスコンとして名高い『ミス・インターナショナル』の’11年日本代表に輝いたトータルビューティデザイナー・村山和実さん。そんな“美の求道者”二人が「美容とダイエット」について、偽らぬ本音を語り合った!
吉井奈々

性転換した大学講師・吉井奈々さん(衣装協力/GINA COLLECTION)

吉井奈々(以下、奈々):和実ちゃんみたいに生まれもってキレイに生まれた子は、美容法なんて、とくに何もやらなくったっていいんじゃないかしらぁ(笑)? 村山和実(以下、和実):そんなことないですよー(笑)。むしろ小さいころからコンプレックスがとても多かったので、もう小学校あたりから「根本から良くしないと女性はキレイになれない」と考えるようになりましたね。 奈々:だから、和実ちゃんは今もキレイなのね? 生まれもっての美人って案外、肌が汚かったりするから(笑)。造形が整っているぶん、頑張らなくてもチヤホヤされるじゃない? そこでストイックさを失って自分のことを甘やかしちゃうのよ! で、一度がつんと崩れるの。 和実:私は大学時代に、がつんと崩れました(笑)。別にチヤホヤされてたわけではないんですけど……。 奈々:そういう崩れちゃった美人を、たとえば同窓会とかで見ると、私はいつも「ざまあごらんなさい!」と思うのね(笑)。 和実:あはははは。 奈々:で、一度がつんと崩れちゃった和実ちゃんが今、美容的に気を使っていることって? 和実:まずは、極力化粧をしないこと! これはもう高校時代から一貫していました。 奈々:わあ、一緒! 一緒!! テレビとか人前に出るときは別だけど、普段は私もなるべく化粧をしないようにしてる。化粧水も『極潤』とニベアだけ。あと、朝は顔を洗いません! 極潤をバシャバシャかけて汚れをサッと落として、ニベアを塗っておしまい。高価な化粧水で肌を甘やかさない、みたいな(笑)。ファンデーションも塗らない。ファンデーションに頼らない見た目が欲しいのよね。男の人に、ほっぺをくっつけたとき、相手にファンデがピタッとくっついて、「コイツ、化粧濃いな」と思われるのも嫌だし……。だから口紅とかもなるべく薄くする。そのほうが男性ウケも絶対にイイ!!
村山和実

トータルビューティデザイナー・村山和実さん

和実:たしかに。男の人って、じつはそうだったりしますよねー。 奈々:男性がひくポイントって、たとえば一緒に旅行に行ったとき、女性がお風呂から出て、いきなり(化粧品や乳液、美容液などの)ボトルをバババババって何本も立てる瞬間らしいわよ。 和実:わかるかも~(笑)! 奈々:男性はメイクのことなんて詳しくないんだから、スッピンでも眉毛とアイラインをアートメイクしてて、まつ毛パーマくらいやってれば、どうにかなっちゃうのよ! それくらいのほうがコッチも自信を持って混浴とかにも入れるし。 和実:お風呂上がりがキレイな女性って、憧れますよね。でも、そうなるには、やっぱり“内から”だと思うんですよ。だから、私は化粧品よりも食べ物に徹底的にこだわります。 奈々:食材としては、なにが和実ちゃんのオススメなの? 和実:断然、キャベツですね。これは私が大学時代にがつんと崩れちゃって、激太りしてしまったときに見つけたダイエット食材なんですけど……。まず、キャベツは成分の約90%が水分でできているんです。なので、葉1枚でカロリーはたったの約7kcal! まるまる一玉食べても200kcalちょっとにしかならないんです。しかも、噛みごたえがあるので満腹中枢も刺激されるし、ダイエットに不足しがちなビタミンCやキャベジン(=ビタミンU)や食物繊維ほかの栄養素もたっぷり含まれているし……まさにいいことずくめなんですよ。 奈々:なるほど……。1年中、どこででも確実に買えるってのも魅力よね。 和実:私、基本ストレスを溜めやすい性格で、ストレスが溜まったら、すぐ“食”に走っちゃう。ほっといたら冷蔵庫をからっぽにするくらい食べちゃうんです。
吉井奈々,村山和実

やたら意気投合するポイントが多いお二人

奈々:私、「キレイな子はよく食べる」って印象があるの。食べてない子って、いくら痩せてても肌がみすぼらしくて、プリプリしてないのよねー。 和実:(食べてない子は)心が豊かじゃないっていうのもないですか? 性格的にギスギスしてるっていうか……衣食住のバランスが悪いんですよね。 奈々:これは詳しく私の著書にも書いてあるけど、食べ物を「美味しいな」と思って食べると、さらにその想いをみんなで共有しながら食べると、それだけで脳内ホルモンが活発化されて、肌とかもどんどんキレイになっていくのよね。 和実:その(食べている)瞬間をどれだけ幸せにできるかって、大事ですよね。奈々さんは“食”に関して、どんな気配りをしているんですか? 奈々:血液型ダイエットって一時期流行ったじゃない? 私、コレをけっこう信じてるの。 和実:あ、知ってる! A型は農耕民族の血だから、大豆や野菜とかを食べたら痩せやすい、みたいなのですよね? 私もA型だからなのか、野菜や豆腐はいっぱい食べるようにしてます。 奈々:そうそう! 私もA型だから、そこは同じ!! ちなみにB型は遊牧民族だからチーズとかバターとかの乳製品、O型は狩猟民族だからがっつり肉。そしてAB型はAとBの混合だから魚……だったかな? あと、フルーツがとても好きだから、「フルーツダイエット」! 和実:それはフルーツを食べる量を抑えるってこと? 奈々:違う違う! むしろ逆。フルーツって美味しいじゃない? 嫌いな人ってまずいないじゃない? だから、とにかくいろんなフルーツを食べまくろうってダイエット(笑)。 和実:とっても楽しそうなダイエットじゃないですか(笑)? 奈々:フルーツでご飯が入るはずのお腹を埋めるっていうのもあるんだけど、コツとしてはなるべく色とりどりのモノをまんべんなく食べるってことかな? これはフルーツに限らず、すべての食材に言えてることなんだけど。そうすれば間違いなく“お通じ”も良くなる! 和実:“お通じ”ってすごーく重要だと思います! 奈々:「よく出す」が私の一番の美容法! 私、一日たりとも出さない日はないモン(笑)! 一日2回はかならず行く!! 和実:私も快腸女です。たまに消化不良って言われます(笑)。 奈々:あはははは。で、ちょっと汚い話なんだけど、出たモノをキチンと観察して、腸の中が一通り循環したことをチェックするの(笑)。コレって原点。だって、赤ちゃんだって健康状態をウンチで見るじゃない? 和実:でも、女性って基本は便秘で悩んでいる人が多いじゃないですか? そういう人たちに「私はこういうものを食べてます」ってアドバイスしても、あまり効果がなかったりして……。 奈々:私はね、食べ物をいろいろ考える以前に「出すことを恥じるな!」と言いたい。たとえば、会社のトイレとかでウンチするのが恥ずかしいって女の子って、けっこういるのよ。そりゃ気持ちはわかるけど、排便は人間として当たり前の行為だから、我慢しちゃダメなの! トイレでのオナラはマナー違反じゃないから! せっかく便意をもよおしたのに、その瞬間バッとトイレに行ってバッと出さなきゃ、出るモノも出なくなる。女性の便秘の原因って、案外ココが大きいんじゃないかしら? 和実:腸が正常な働きをしていたら、便も臭くないっていいますしね(笑)。 奈々:間違いない。オナラも臭くない! 和実:フルーツの話に戻りますけど、私、たいがいの果物は皮ごと食べちゃうんですよ。 奈々:私もー! どうしてここまで気が合うのかしら~!? 人に言ったら驚かれるようなモノも皮ごと食べちゃう。キウイとかね……。 和実:キウイは、もう当たり前ですよ(笑)! 皮についてるケバケバを水洗いして落とすだけ。それで十分食べられると思いません? 奈々:キウイフルーツって、皮剥くの日本人だけらしいわよ。ニュージーランドの人なんかは、上と下のヘタだけをペッペッって噛み取ってバクバク食べてるし。もちろん、梨もリンゴも皮ごと!
吉井奈々,村山和実

吉井奈々さんの著書とともにツーショット!(吉井奈々・衣装協力/GINA COLLECTION)

和実:柿も桃も皮ごと! そっちのほうが確実に美味しいですから!! きっかけは単に皮を剥くのが面倒臭かっただけなんですけど(笑)。 奈々:さすがにミカンやバナナは皮ごと食べられないけどね(笑)。 和実:でも、どっちも白いケバケバがなるべく残るように剥いて食べてます。 奈々:皮ごと食べたほうが“お通じ”も絶対良くなる! フルーツもお魚と同様、皮と身の境目に一番イイ栄養が詰まってるから。私の持論は「1ミリいかない皮は全部食べていい!」(笑)。 和実:どうしても皮がダメなら、ミキサーに放り込んで、砕いちゃえばいいんですよ(笑)。 <TEXT/山田ゴメス 取材・撮影協力/東京イセアクリニック 銀座院:http://www.tokyoisea.com/【吉井奈々(よしい なな)】 ’81年神奈川県生まれ。10代より性別にとらわれず数々の水商売の経験を積み、経営にも携わる。’04年、23歳で性転換の手術を受け戸籍上も女性になり、’10年、中学時代の同級生と結婚。元男性でありながら、女性として結婚するに至った経験を踏まえ、コミュニケーション研究家・婚活講師としてセミナーや講演会で活躍中。’07年からは大学にてコミュニケーション・心理・家族社会学などの講義を担当。現在は非常勤講師として教鞭を取るかたわら、テレビやラジオ、Webなど各種メディアに出演中。オネエに目覚めたきっかけから結婚に至るまでの実体験を赤裸々に告白した近著『男に生まれて、女になって、結婚もできました。』(日本文芸社)が発売中。公式ブログ:http://ameblo.jp/xoxo-nana-xoxo/ 【村山和実(むらやま・なごみ)】 88年神奈川県出身。T167・B80W56H85。血液型:A型。文化女子大学(現・文化学園大学)在学中、「2011年ミス・インターナショナル日本大会」にてグランプリを受賞し、世界大会に出場。現在はタレント・モデルとして芸能活動を展開し、「トータルビューティデザイナー」としても活動中。食事から運動、服飾やメイクまで、美に関わることすべてを追求し発信している。 オフィシャルブログ『和実日和~なごみびより~』:http://ameblo.jp/nagomi-murayama/
Cxense Recommend widget
男に生まれて、女になって、結婚もできました

オネエに目覚めたきっかけから結婚に至るまでの実体験を赤裸々に告白。今どきのオネエ事情もコレ一冊で丸わかり!

あなたにおすすめ