Entertainment

カズレーザー・バカリがお姉様ゲストを上手にイジる『良かれと思って!』

 この春からスタートした『良かれと思って!』(水曜22時~ フジテレビ系列)。これが面白い上にめちゃくちゃ勉強になります! ゲストに対して、「良かれと思って」言いにくいことを意見し提案していく番組なのですが…。
「良かれと思って!」

「良かれと思って!」フジテレビ公式サイトより http://www.fujitv.co.jp/yokare/

 結構な大御所のゲストが多く、MCの4人(バカリズム、劇団ひとり、カズレーザー、ハライチ澤部)の愛情や品のいい対応の上手さが際立ってます。  特に大物系のお姉様方の扱いが絶妙で、実生活での女性上司との交流に使えるのでは? と勝手に学び取ってみました。

夏木マリ:長い年月でつちかってきたものを受け入れて「の上でですね…」という提案

 夏木マリがゲストの回は、MC勢も「なんで、出てくれたんですか?」と驚いていましたが、「バカリズムが好きだから」とサラリと夏木マリ。そこからは、彼女の歴史を振り返りつつ、ところどころで、“夏木さん=バカリズムのオンナ”扱いをしてイジります。
 実際、社会生活でも年配の女性相手だと、この「女性として」扱うのって必要ですよね。いや、むしろ当然なんだと思います。色恋目線とかではなく、そして大げさに持ち上げるわけでもなく、当たり前に女性として扱うことの大事さを改めて確信しました。  番組では、夏木マリが眉毛がないということで、新しい眉毛を提案します。「変わってますねー」でフツーに会話を終わらせるのではなく、相手の長い年月でつちかってきたものを秒で受け入れて、「の上でですね…」という素晴らしい提案技術。まさに“良かれと思って”です。  夏木マリは、すんなりとあらゆる面白眉毛を試してくれました。そして絶妙に何でも似合ってる! 「これは無理かな~」と思うものでも、相手の方も受ける度量ができてる年齢なので、まずは真顔で動じずにプレゼンすることって大事なんだなと思いました。

RIKACO:振り返れば恥ずかしい話を本人が笑っちゃうぐらいにいじる

 そして、RIKACOゲストの回もまた秀逸でした。アラフォー女性なら、ちょうど世代的に緊張するようなカリスマです。  とはいえ、紹介されたバイオグラフィーは、これがまた、今となってはほぼ黒歴史! 時代に踊らされた名言(「私は”NOW”の配達人」)など…。これには本人も大笑いです。  つられて周囲も爆笑ですが、カズレーザーに「おい! お前、今笑ったな~?」と突っ込むRIKACO。「…はい、ちょっとだけ笑いました」と即答するシーンも。  年上の方々と話すと、振り返れば恥ずかしい話っていっぱいありますよね。そこを本人が笑っちゃうぐらいにいじると、やっちまった本人的にも気が楽になります。あまりにしつこくいじると、「バカにしてる」と怒ってしまう場合もありますが、さすがのタイミングです。  そして、話題は恋愛事情に。最初こそは触れなかったものの途中から元旦那さんの名前=渡部篤郎もRIKACOの口から飛び出します。「名前言っちゃうんですね!」とこれにはMC陣も驚きでしたが、フリっぽく誘導してしまえば、案外話してくれるんですね。
次のページ 
線路立ち入り事件後の松本伊代・早見優へ神対応
1
2
Cxense Recommend widget
あなたにおすすめ