Lifestyle

乳がんを防ぐ食事5つのポイントと、乳房のセルフチェック法

「乳製品NG」は、誤解?

「乳脂肪分の多い食事を摂ると、乳がんになりやすい」というイメージを持っていた人には朗報かもしれませんが、最近の研究報告で,乳製品全般を多く摂取している人は摂取の少ない人に比較して乳がん発症リスクが少し低くなることが示されています。  でも、「牛乳」に限っては明らかな傾向は認められていないのが現状。どのような乳製品をどの程度摂取すれば発症リスクが低下するかということについては不明のようです。 出展:日本乳癌学会(同上)

マグロ、サンマ、サバ、イワシなどに含まれる「n-3脂肪酸」は、発症リスクを低くする

しめサバ 日本で行われた大規模コホート研究「JACC Study」において、魚などに多く含まれるEPA・DHA(n-3脂肪酸)を多く摂った女性の乳がん危険度が半分に低下していることが示されています。また、魚以外の脂肪全般を摂取する量が多い人に、乳癌の危険性増加は見られなかったとのこと。 出展:JACC Study「脂肪・脂肪酸摂取と乳がんのリスク」

自分でできる!乳がんのセルフチェック3つのポイント

 最後に、食生活と同じく重要なのが、乳がんの早期発見! 乳がんは自分で気づくことができる数少ないがんだって、ご存知ですか? まずは月に一回、以下の方法でセルフチェックをしてみてはいかがでしょうか。 ●乳房の形を鏡でチェック セルフチェック1 両腕を下げた状態で乳房の形を覚えます。くぼみやひきつれ、乳首のへこみ、湿疹のようなただれがないか確認。 ●あおむけの状態でしこりをチェック セルフチェック2 乳房が胸の上に平均に広がるように寝ます。指の腹で圧迫するように乳房やわきの下に触れた時、固くちいさなしこりがないか確認。 ●指でつまんでチェック  左右の乳首を指で軽くつまみ、キュッと絞った時、血のような液体が出ないか確認。 ※ポイント ・乳房に触れる時は、指先でつまむのではなく、指の腹で軽く押すように。 ・乳がんができやすい乳首から上、特に外側をチェックすること。 出典:ピンクリボンフェスティバルPR事務局 イラスト:中村佐知絵 <TEXT/スギ アカツキ> ⇒この著者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】 【スギ アカツキ】 長寿美容食研究家。東京大学農学部卒業後、同大学院医学系研究科に進学。基礎医学、栄養学、発酵学、微生物学などを学ぶ。現在、独自で長寿食・健康食を研究し、各メディアで活躍中。Twitterは@akatsukinohana
スギアカツキ
食文化研究家、長寿美容食研究家。東京大学農学部卒業後、同大学院医学系研究科に進学。基礎医学、栄養学、発酵学、微生物学などを学ぶ。現在、世界中の食文化を研究しながら、各メディアで活躍している。女子SPA!連載から生まれた海外向け電子書籍『Healthy Japanese Home Cooking』(英語版)好評発売中。著書『やせるパスタ31皿』(日本実業出版社)が発売中。Instagram:@sugiakatsuki/Twitter:@sugiakatsuki12
1
2
Cxense Recommend widget
あなたにおすすめ