Q6.使用後は煮沸消毒すべし、と聞くけど、やっている?
A. 私は
1周期毎に小鍋で煮沸消毒しています。電子レンジでできる、月経カップ専用の消毒容器や、赤ちゃんの哺乳瓶消毒容器があるので、煮沸消毒が面倒になったらそちらに移行しようと思っています。
Q7. タンポンのように、TSS(※)の心配はない?
A. タンポンでTSSが起きるのは、説明書を越えた長時間の使用によって雑菌が増殖しやすくなることが原因として大きく、それにはタンポンの素材も関わっていると言われています。安全性が確認されたシリコンで作られている月経カップならば、以下のポイントを守れば安全なのではないでしょうか。
・説明書通りに正しい位置に装着する
・使用時間を守り、経血量が多いときは適宜捨てる
・膣に傷がついたときは使用しない
・過去にTSSを発症した人は使わない
※TSS(トキシックショック症候群)とは:短時間で重篤な病態を引き起こす急性の疾患。もともと人の膣内に存在する黄色ブドウ球菌が、タンポンなどを使用した際に増殖し、毒素を発生して発熱やめまいなどの諸症状を引き起こす。命にかかわることもある。
A. “自分で生理をコントロールできる”というのは、非常に新鮮な体験でした。自分が経血を処理したい時に、トイレに全部流してしまえる。これはやってみないとわからないと思いますが、
思った以上に“生理から解放されている”という感覚を味わえます。
人によって合う・合わないはあると思いますから、無理に勧めるつもりはありませんが、月経カップが合う人にとっては、生理の煩わしさからかなり解放されますよ。
月経カップなら、生理中も温泉や海水浴を楽しめるのがうれしいですね
====
アメリカでは月経カップが、ナプキンやタンポンと並んで広く認知されているそう。使うまでのハードルは決して低くはないものの、使った人からは「もっと早くから知りたかった」「すごく快適!」などと高評価する声がネット上でも多くあります。
女性にとって、新しい選択肢が増えることはやっぱり喜ぶべきこと。もしも生理や生理用品で満足できないと感じることがあるのなら、月経カップを考えてみても良いかもしれませんね。
【HAL プロフィール】
内科医。現在、育児休業中。twitter(
@halproject00)や
ブログで月経カップの他、妊娠・育児・離乳食について情報を発信している。
<TEXT/佐藤まきこ>
⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】佐藤まきこ
女性誌のエディターやファッションビルの広告・プロモーションのプランナー、コピーライターとして長年経験を積み、フリーランスのエディター・ライターへ。ハワイ在住。Instagram:
@hawaii_milestone