1. 公開中『ダンサー、セルゲイ・ポルーニン 世界一優雅な野獣』

『ダンサー、セルゲイ・ポルーニン 世界一優雅な野獣』より
体中に刻まれたタトゥーと無精ひげが異彩を放つセルゲイ・ポルーニン。ロイヤル・バレエ史上最年少プリンシパルになるも、2年後に突然退団して世界を驚かせた彼の人生を綴ったドキュメンタリー。
「生まれてきた目的や運命はあるのか?」――天才を育てるために家族が払った犠牲こそが、セルゲイを苦しめます。自分らしく生きようと自分の才能に反逆し続ける彼の姿に心が引き裂かれそうに。最後に彼がくだす決断とは……?
2. Amazonプライム・ビデオにて独占配信中『フレッシュ・アンド・ボーン』

『フレッシュ・アンド・ボーン』より
主人公のクレア(サラ・ヘイ)は故郷を逃げるようにしてNYの名門バレエ団に入団。彼女の才能を見抜いた芸術監督は新作の主役に抜擢します。しかし、そこに待ち受けていたのは、ダンサー仲間の嫉妬やスポンサーへの接待。その上、クレアには誰にも言えない秘密が……。
近親相姦、DV、セクハラ、パワハラ、自傷行為、ドラッグ、人身売買……ここまでかというぐらい人間の闇が描かれています。それぞれが抱える葛藤をなんとかバレエに昇華しようとするダンサーたちの生き様が見もの。
3. 10月28日公開『ポリーナ、私を踊る』

『ポリーナ、私を踊る』より
ボリショイ・バレエ団への入団を小さなころから夢みて頑張ってきた少女ポリーナ(アナスタシア・シェフツォワ)。労働階級の両親の期待を一身に背負ったポリーナはボリショイ・バレエ団への入団を目の前にしてコンテンポラリーダンスと出会い、南フランスのダンスカンパニーに入団してしまいます。そして突然の怪我により、彼女が思い描いたいた未来が狂い始めて……。
人がもつ“脆さ”はときとして強さに生まれ変わる。そんなメッセージが感じられてパワーがもらえる作品です。ジュリエット・ビノシュが演じる振付家リリアが踊るダンスも必見です!

『ポリーナ、私を踊る』より
肉体と精神の芸術を極限まで追求するバレエ。美しいバレエシーンを堪能するだけではなく、過酷な世界で闘い続ける勇気と情熱を感じてくださいね。
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<TEXT/此花さくや>
⇒この著者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】此花わか
ジェンダー・社会・文化を取材し、英語と日本語で発信するジャーナリスト。ヒュー・ジャックマンや山崎直子氏など、ハリウッドスターから宇宙飛行士まで様々な方面で活躍する人々のインタビューを手掛ける。X(旧twitter):
@sakuya_kono