Entertainment

窪塚洋介「実はヤベーなと思ってた」。ハリウッド後初の邦画出演を語る

可能性の幅を無限にするために準備中

――前作の『沈黙 -サイレンス-』を経て、窪塚さんご自身、ネクストステージに上がったと発言されていました。 窪塚:『~サイレンス』を撮っているときに、実はヤベーなと思ってたんです。日本に戻って、日本の作品をやったら物足りないとか思っちゃうんじゃないかって。それはマズイなって。それで舞台をやったんです。豊田(利晃)さんの(『怪獣の教え』)。 窪塚洋介さん_2 そのワンクッションがすごくよかった。ニュートラルなところに一度戻ってから映画に臨めたので、この作品の真価を見据えることができたと思うし、余計な心配やプライドといったものを現場に持ち込まずに済んだんです。  でもまぁ、この作品に携わったみんなの熱が凄かったので、余計なものがあったとしても、溶かされちゃったとは思いますけど、でも作品のチョイスとしていい順番だったなと思っています。
『アリーキャット』より_4

『アリーキャット』より

――俳優・窪塚洋介は、今後どういう役者になっていくのでしょう。 窪塚:自分としてはやっぱり基盤は日本だと思っています。でも今決まっているのは全部外国の作品。まぁ、全ての仕事で、フルスイングでホームランを打てるようにしておけばいいかなと。そういう現状でもあるので、今は英会話をやったりジムに通ったりして、未来を見据えてもっともっと自分のできること、可能性の幅を無限にするために準備をしている感じです。

ダサいことだったら、ダサいことにならないように変えればいい

――海外の作品が続きますが、また近いうちに日本の作品に出演されますよね? 窪塚:おもしろいと思える作品であればね。二つ返事で決めたことは一度もないので。この監督から頼まれたから、当然やってくれるよね? みたいなノリで来ても、まぁ、まずは台本を読んでからというのは必ず言ってきたことなので。そこはこれからもそうして行きたいと思っています。 ――年齢もキャリアも重ねてきて、ひとりの男としてどうなっていきたいですか? 窪塚:まあ、このまんまというか。ひとりの男として、ひとりの役者として、ひとりのレゲエDJとして、ひとりの父親として、昔やったドラマのセリフになっちゃいますが、「悪いことすんなって言ってんじゃないの。ダサいことすんなって言ってるの」って(「池袋ウエストゲートパーク」)。すごく好きな言葉で。  もしダサいことだったら、ダサいことにならないように自分で変えればいい。自分に対しても、仲間に対しても、いろんなシーンに対しても、そういうスタンスでいたいです。 窪塚洋介さん_3<TEXT&PHOTO/望月ふみ> 『アリーキャット』は全国順次公開中 配給:アークエンタテインメント (C) 2017「アリーキャット」製作委員会
望月ふみ
70年代生まれのライター。ケーブルテレビガイド誌の編集を経てフリーランスに。映画系を軸にエンタメネタを執筆。現在はインタビューを中心に活動中。@mochi_fumi
1
2
Cxense Recommend widget
あなたにおすすめ