【無調整vs特濃】
⇒濃さは同程度!カロリー、たんぱく質、コレステロールも同等。
イソフラボン重視なら「無調整」を、カルシウム重視なら「特濃」を。

どちらも良さそうなイメージのある2本ですが、両者の強みを理解するにあたり、「調整」と「無調整」の違いを、豆乳メーカーとして有名なキッコーマンの商品で整理してみると・・・
●調整:大豆固形分が6%以上で、砂糖や食塩などを加えて飲みやすくしたもの。
●無調整:豆腐を作る工程でできる大豆と水のみの成分で、大豆固形分が8%以上のもの。
そして、「特濃」とは「調整」のジャンルに属しながらも、大豆固形分を「無調整」と同レベル(=8%以上)に高めたものなんです。つまり、大豆固形成分の割合が同等ということ! その他の栄養成分(200mlあたり)は以下の通り。
カロリー:115kcal(無調整)/109kacal(特濃)
たんぱく質:9.1g(無調整)/8.8g(特濃)
イソフラボン:56mg(無調整)/28mg(特濃)
カルシウム:34mg(無調整)/114mg(特濃)
コレステロール:両者ともゼロ
【無調整vs味つき豆乳飲料】
⇒カロリーは「無調整」の方が若干高めだが、「味つき」は糖質に注意。豆乳に期待する栄養素(たんぱく質・イソフラボン)は約2倍の差、やっぱり「無調整」が良し!

おいしく飲める豆乳飲料として人気の「味つき」。果たしてどれくらい豆乳成分が含まれているかと言うと、実は「無調整」の半分以下! しかも飲みやすさを重視して甘味料がたっぷり入っているため、糖質量が高くなっていることをしっかり認識すべき。写真にあるマルサンの2商品「無調整」、「紅茶」で栄養素を比較した結果は以下の通りです。
大豆固形成分:11%(無調整)/5%(紅茶)
カロリー:124kcal(無調整)/98kcal(紅茶)
たんぱく質:11.0g(無調整)/6.0g(紅茶)
炭水化物(糖質量を反映):4.0g(無調整)/11.8g(紅茶)
イソフラボン:94mg(無調整)/36mg(紅茶)
<TEXT,PHOTO/スギアカツキ>
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【スギ アカツキ】
長寿美容食研究家。東京大学農学部卒業後、同大学院医学系研究科に進学。基礎医学、栄養学、発酵学、微生物学などを学ぶ。現在、独自で長寿食・健康食を研究し、各メディアで活躍中。Twitterは
@akatsukinohana