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愛してくれる阿部サダヲVSクズでエロい松坂桃李&竹野内豊。誰に恋する?

 試写会を観た人から「蒼井優の色気がすごい」「阿部サダヲの怪演に釘付け!」「松坂桃李がエロすぎる!」「竹野内豊が怖すぎる!」など、絶賛の前情報が集まる映画『彼女がその名を知らない鳥たち』。

『彼女がその名を知らない鳥たち』より

『彼女がその名を知らない鳥たち』より

==あらすじ==
 15歳年上の陣治(阿部サダヲ)と暮らす無職の十和子(蒼井優)は、ある日、妻子持ちの水島(松坂桃李)と出会い、彼との情事に溺れていく。水島は、十和子が過去にひどい仕打ちをされながらも忘れられない男、黒崎(竹野内豊)にどこか似ていた――。

『彼女がその名を知らない鳥たち』より_2

『彼女がその名を知らない鳥たち』より

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 献身的だけど不潔で下品な陣治、ゲスな水島、そして鬼畜すぎる黒崎。そんな男たちに翻弄されながら、幸の薄い女・十和子が見つけたのは、本作のテーマでもある“究極の愛”なのでしょうか。

 2017年10月28日の公開に先駆け、数々のダメ恋愛をみてきたコラムニストの犬山紙子さんに、芸能人からアラサーまで幅広く恋愛分析をおこなう恋愛ジャーナリストのおおしまりえさんが話を聞きました。

左から、おおしまりえさん、犬山紙子さん

左から、おおしまりえさん、犬山紙子さん

怒りをコントロールできない女は幸せになれない?



おおしま(以下、お):さっそくですが、本作を観て、どんな感想を抱きましたか?

犬山(以下:犬):凄かったです!「陣治、何でこんな女に引っかかるんだよ!」って、ずっと思って観ていました。

お:私も観ながら一人でツッコミまくりでした。私は陣治よりも、ヒロインの十和子に対して言いたいことが多くて……。犬山さんは陣治が一番共感できたんですか?

犬:共感っていうか、私は陣治のようなタイプの男性を沢山見てきたので泣けてきちゃって……。彼らはひたすら好きな女性に尽くして、でも自己主張しないから「やってくれてあたりまえ」って思われて、ぞんざいに扱われちゃって。

犬山紙子さん_1お:一定数いますよね、残念男子っていうか。私は十和子に対して、怒りのコントロールが下手な女は、幸せになれないなって思って観ていました。

犬:十和子という役は、感情を溜め込んで爆発させるタイプでしたね。

お:怒りのコントロールって、恋愛上手には必須要素だと思うんです。十和子は陣治に対しては無駄に怒りモードなのですが、その怒りの根源がどこから来るのかを本人が分かっていない。つまり怒っても怒っても根本が解決されないから、怒る本人も怒られた相手も、誰も幸せにならないパターンなんです。

『彼女がその名を知らない鳥たち』より_3

『彼女がその名を知らない鳥たち』より

犬:夫婦や恋人間でも「とりあえず私が我慢すればいいか!」って女性が溜め込むタイプの場合、突然離婚したいとか、何かのきっかけで急に上手くいかなくなることと似てますね。

性描写の細かさに女子は悶絶必至!



『彼女がその名を知らない鳥たち』より_4

『彼女がその名を知らない鳥たち』より

お:今回3名の“クズ男”たちが出てきたわけですが、ズバリ好みは誰でしたか?

犬:私はダンゼン陣治派です。だって彼だけが唯一、十和子を喜ばせようと頑張る時に十和子を見ている気がしたんです。他の2人は、「十和子が喜ぶ」ではなく「依存癖のある女が喜ぶ」って基準で行動している感じがしたので、十和子を見てないなって思います。

おおしまりえさんと犬山紙子さんお:確かに陣治が一番愛情を持っていましたね。でも私はあの陣治の不潔な感じが……絶対無理! 食事中に足をポリポリかくシーンがあるんですが、鳥肌モノでした

犬:それくらい演技が凄かったってことですよね! 阿部サダヲさんって、あんな汚くなるんだー(笑)。

『彼女がその名を知らない鳥たち』より_5

『彼女がその名を知らない鳥たち』より

お:ということで、私の推しは、松坂桃李さん演じる水島ですね。

犬:え? あんな不倫男子の何がいいの?

お:だって、クズではあるけど一番実害のないクズだったので。

犬:実害あるじゃん! 不倫してるし。嘘ばっかり口にしてましたよ?

おおしまりえさんと犬山紙子さん_2お:よくよく考えてください。不倫とはいえ、暴力もないし、たかりもないし、嘘つきだけどそれって全不倫男がすることじゃないですか。セックスシーンが最高だったので、差し引きプラスかなって。

犬:いやいやいや、でもクズはクズ……、でも色気は凄かったですね。水島が十和子に時計をはめてあげるシーンがあるのですが、全くの他人が急に近づいて、脈がドクドク打つ手首に腕時計をはめるっていうのがこんなに色気がほとばしる行為なんだってびっくりしました。ダイレクトな性描写より私はこういう何でもない日常の所作のほうがグッと来ます。

『彼女がその名を知らない鳥たち』より_6

『彼女がその名を知らない鳥たち』より

お:あのシーンいいですよね! 私が特にグッときたのは、予告でも観られますが、「『あーっ』て言ってみて」って、水島が十和子に命令して口の中に指を突っ込むシーン。あれがMっ気をそそるというか、儀式っぽくてよかったです。水島エロい! 松坂桃李がエロい!

犬:Mっ気のある女性にはあれはたまらないんだろうなーと思いながら見てました。ちょっとした細かい部分の演出の凝り方がすごいですよね。私もこの映画を見た後松坂桃李さんをテレビとかで見かけると、妙にドギマギするようになってしまいました。

予告動画をチェックする

「下着の色から本音を読み解く」そんな映画の鑑賞方法も



お:今回、三者三様のセックスシーンが盛り込まれていたわけですが、すごく気になったことがあるんです。十和子の下着、気づきました?

おおしまりえさんと犬山紙子さん_3犬:下着?

お:ぜひ映画を観るときに、皆さん気にして欲しいんですが、セックスシーンで見える十和子の下着が、相手によってテイストが違うんです。陣治の時は小花柄の綿パン。水島の時はミントグリーンのサテン。竹野内豊さん演じる黒崎の時は赤の高級っぽいランジェリー。“オンナ”がめちゃくちゃ現れているというか、なんでこんな違いがあるんでしょう?

『彼女がその名を知らない鳥たち』より_7

『彼女がその名を知らない鳥たち』より

犬:本気度に対しての違いじゃないですか? やっぱり長年想い続けた相手には、赤の高級下着っていう女の本気。

お:なるほど。そういう意味なら、陣治の綿パンに泣けてくる。

犬:私が男だったら、逆に綿パンに萌えますよ! 本心が見えた気がするから。

お:さっき言った口に指を入れるシーンもそうですが、性に関連するシーンが“ただ脱ぎました、ヤリました”じゃなく、女のエロスの理想とか本音を詰め込んでいる感じがして、すごく見応えがありますね。

本作の“究極の愛”は理解できた?



『彼女がその名を知らない鳥たち』より_9

『彼女がその名を知らない鳥たち』より

お:本作は“究極の愛”がテーマですが、それに対して理解・共感することができましたか?

犬:正直、私は一切できなかったです。ラストで陣治はとんでもないエゴを出してきたなって。

お:逆に私は、今「エゴ」って表現を聞いて、究極の愛に対して少ししっくりきた部分があります。ラストの展開には驚きましたが、愛ってエゴですからね。

おおしまりえさんと犬山紙子さん_4犬:今回のラストは、“究極の愛”じゃなく“究極の恋愛”なのかなって。

お:哲学的ですねー。犬山さんの考える、愛と恋愛の違いとは何ですか?

犬:ラストの展開が、恋愛感情に溺れてのことだったらわかるんですけど、愛って自分より相手。相手の幸せを願うもの。だから私だったらあれは恋愛なのかなあと。ああ、それか幸せを願ったけどずれちゃっていたのか……。

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『彼女がその名を知らない鳥たち』より

お:なるほど。そういう理由なら、確かに共感しにくい部分はありますね。私は愛も恋愛も自我というエゴが絡んでいるから、この形もありかなって思いました。やっぱり女同士で鑑賞後に話し会うと、いろいろ気付くことが多いですね。

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 ラストの展開、そして“究極の愛”については、ぜひ皆さん劇場でお楽しみいただくとして、3人のクズとヒロインがそれぞれ感情と体を重ねていく『彼女がその名を知らない鳥たち』は、恋愛観が変わる作品です。

 細かい演出もさることながら、さまざまなシーンについて女性同士で意見の違いを楽しめるので、恋愛に悩む女性や、いつもの女子会に飽き気味の方は、本作を鑑賞しながら、女子トークに花を咲かせてみるのも良いかもしれません。

「かの鳥」を上映する劇場一覧『彼女がその名を知らない鳥たち』
(C)2017映画「彼女がその名を知らない鳥たち」製作委員会
10月28日(土)新宿バルト9他全国ロードショー
配給:クロックワークス

<TEXT/女子SPA!編集部 提供/クロックワークス>




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