その後も援助交際をやめることができず、ユイさんはズルズルと援助交際を続けてしまったといいます。
「普通のバイトにはバカバカしくて戻れませんでした。ただ、お客さんに逃げられないように、先払いでお金をもらっていたんですけど、一度、ホテルでうっかり寝ちゃったことがあって。起きたら相手が居なかったことがあります。自分の財布を見たらお札をごっそり抜かれてて。いい大人になっても、こんなクソ野郎がいるんだなって、社会勉強になりました(笑)。
あとは行為中にこっそり動画を撮られてて、それが後日LINEで送られてきたこともあります。顔が暗くて見えないからまだよかったけど……。もし顔が写っていたりして、脅されたり、バラ撒かれていたらと思うと、今でもゾッとしますね」
その後、個人での活動に危険を感じたユイさんは、大学の先輩の勧めで、都内のデリバリーヘルス店に勤務すること決めました。いくつかのお店を転々とし、現在は店舗型ヘルスに落ち着いています。
「店舗型がやっぱり安全だし、楽ですね。個室で待機してればいいし、何かあってもすぐに店員さん呼べますから。デリヘルだと自分の荷物を持っていくこともあるので、身分証見られたりが怖いんですよね」
しかしながら、実家住まいで、それほど生活に困窮しているわけでもないのに。風俗嬢の仕事をすることに、抵抗はないのでしょうか。
「私は借金があるわけでも、高価なものがほしいわけでもなくて。単に、なるべく勤務日数が少なくすんで、日常生活で使うだけのお金を手っ取り早く稼げるのが、この仕事だったんですよね。それに、この仕事で精神的に病んだことってないんですよね。性格的に向いているのかも。
ただ、両親には絶対に言えないですね。今まで何不自由なく育ててもらったし、すっごく愛されてきたと思います。お母さんがもし知ったら本当に死んじゃうと思う(笑)」
現在、ユイさんの出勤日数は月に2~7回ほど。日々の生活費がなくなってきたら、出勤するという最小限のペースで働いています。でも、稼いだ分はすべて使っているため貯金はゼロだそうです。
「1日3~4人のお客について、報酬が3万~8万円です。これが私にとっては楽すぎるので、もう時給1000円とかのバイトはできないですね。固定のバイトができないから、さらに貯金ができなくなるという悪循環とも言えますけど……」
卒業後、ユイさんは就職するつもりだそう。ただし、風俗の仕事を辞めるか続けるかは「はっきりと決めていない」といいます。
一度、楽することを覚えてしまうと、そこから抜け出すのはなかなかタイヘンです。ユイさんがいつの日か、自分で納得できる仕事に就くことを祈るのでした。
<TEXT/女子SPA!編集部>
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