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三浦春馬、新ドラマ『オトナ高校』では“レジェンド童貞”になるしかない!?

三浦春馬は“レジェンド童貞”になるしかない!?

 正直「童貞」だけで何本ストーリーが作られるのか心配ですが、深夜帯だし、テンション勝負で一気に駆け抜けることもできます。ただ、それにはビッチ教師役の松井愛莉に「セッ◯ス」と連呼させたり、事務所のイメージ戦略をかなぐり捨て、イケメン三浦春馬をハジけさせる必要があります。  初回の視聴者の反応がどうであれ、そこは決してトーンダウンしてはいけない大事な部分です。
 そして「童貞卒業」が目的のドラマである以上、毎回のように三浦春馬がボロを出し、失敗し続けることは間違いありません。なぜなら童貞を卒業した時点でこのドラマは終わってしまうからです。  その場合、おのずと彼がどのように“フィニッシュ”するかに注目が集まります。  しかし、ここで同じくこじらせ処女役のヒロイン、黒木メイサと結ばれるのは、あまりにもベタな展開。いっそのこと、そのまま永遠に童貞をこじらせたオジサン童貞役の高橋克実すらも超えた、次世代の童貞を見守るマスター童貞、いやレジェンド童貞になったら楽しいはず。というか、むしろそうなることを期待したいです。

“はじめの一歩”を踏み出せない人への手荒なエール

 連ドラは最終回ですべての評価が決まります。それまで貴重な時間を割いて、つき合ってきた視聴者を満足させられるか、それとも裏切ってしまうか。それこそが連続ドラマの醍醐味であり、カタルシスでもあります。  もちろん、テレビ局からすれば「最終回の視聴率がこれだけ取れた」というビジネス的な見方も大事ですが、テコ入れや打ち切りなど、作品として納得のいく最終回を迎えられたドラマが少ない状況で、このドラマには堂々と”フィニッシュ”を迎えてほしい!……と、思わずそんな期待を寄せてしまうほど、三浦春馬の貞操の行方が気になる本作は、着地の仕方によっては名作ドラマになると思います。  今、現実社会でも、少子化の危機が叫ばれていますが、日本政府に何か具体的な対策があるわけではありません。恋愛ましてや性体験はデリケートで個人差が大きい事案だけに、結局のところ、それぞれが悩み傷つきながらも何とかして乗り越えるしかないのではないでしょうか。 「童貞」という言葉のインパクトばかりに目が行ってしまいがちですが、性体験に限らず、“はじめの一歩”を踏み出せない人たちに対し、本作はあえて荒療治的なエールを贈っているのではないでしょうか。キャストとスタッフの覚悟を最後まで見届けたいと思います。 <TEXT/中村裕一>
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