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結婚・年齢・女らしさの“呪い”から自由になる、フランス女性の考え方

 呪いから解放されるには、小さなミー・ファーストから始めるといいかも。たとえば、流行っているから食べているスイーツ、それ「本当にあなたの好きなものですか?」。  小さな自分流を積み重ねれば、やがて大きな呪いにも勇気を持って挑めるようになるでしょう。誰の意見も借りず、マウンティングもなんのその、自分のシアワセを追求するというのが、本書が掲げるフランス女性の姿かもしれませんね。

若さではない、違う土俵で勝負しなさい

「あらゆるカテゴライズから脱すること」。  本書のメインとなる指南はこれでしょう。 カフェにて とかく女性につきものなのが「年齢の呪い」で、「おばさん」「アラフォー」といったカテゴライズに縛られがち。日本はまだまだ若さ至上主義なところがありますよね。  でも年齢をストップさせるのは到底無理、ならば知性や立ち居振る舞い、個々の魅力を育てていくしかありません。本書は「“若さ”ではない、違う土俵を見つけること。そこで勝負できるかどうかで、本当の女の魅力が決まる」と断言。若さに固執する、それも自分でかけてしまう呪いの一種なのでしょう。  あれこれ実践したし理屈もわかるけど、日本ではもう無理! という人に、本書が提案するのは「日本がダメなら海を越えなさい」。私も留学経験がありますが、大変だった面もありつつ、後悔したことは一度もありません。  やけっぱちに日本を見限るのではなく、やるだけやったけれど私には日本は合わない、ワールドワイドに生きたい! と心の底から湧き上がってきたのなら行くべきでしょう。  あくまで私達は日本女性、自己を全否定することなく、フランス女性のおいしいところを学びたいものです。 <TEXT/森美樹> ⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
森美樹
1970年生まれ。少女小説を7冊刊行したのち休筆。2013年、「朝凪」(改題「まばたきがスイッチ」)で第12回「R-18文学賞」読者賞受賞。同作を含む『主婦病』(新潮社)、『母親病』(新潮社)、『神様たち』(光文社)を上梓。Twitter:@morimikixxx
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