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水原希子を叩く世間の息苦しさ…少数のアンチが目立つだけ?

水原希子が「らしさ」をブチ壊すのが気に入らない?

 私は6月に教育の日仏比較本を出版したのですが、日本の書店の子育て本コーナーを見て、いまだに「男の子の育て方」「女の子の育て方」みたいな本がかなり出回っているのを知りました。  でも、「ホメる」や「叱る」場面で、男の子と女の子でやり方を変えなきゃいけない理由も分からなければ、そうした方が良い根拠も薄弱です。フランスでは男女別のホメ方なんて聞いたこともありません(なんでもフランスが正しいとは申しませんが)。  そして、「女の子らしく(Like a Girl)おとなしくしなさい」「でしゃばっちゃだめよ」と繰り返し言われているうちに、女の子はオウンリスクを避けて慎重に行動するようになります。 「能力や自分らしさを存分に発揮しても、可愛くない女だと言われる。それなら男性に従っている方がまだ楽だ」と思うようになるのです。――だって、そのように育てられてきたのですから。

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 冒頭の水原希子さんの話に戻ると、彼女には、ナヨナヨと“できないふり”をする「女の子らしさ」がない。そこが、女の子はこうあるべきと思うステレオタイプな人々の神経を逆なでするのでしょう。  ただ、ネットというのは、少数の批判が目立つだけで、実際は彼女に憧れる人が多いはずです(でなければメディアがこんなに起用しません)。  みんなが存在を意識しない人はいますが、みんなから好かれる人は存在しません。彼女が個性的であるということは、彼女を大好きな人とともに、彼女を大嫌いな人も存在するということです。 「アンチがいるのは人気の証拠」ぐらいの気持ちで、そのまま突っ走ってほしいですね。 【岩本麻奈さん】 東京女子医科大学卒、皮膚科専門医。20年にわたってフランスと日本を行き来、3児の母でもある。著書に『パリのマダムに学ぶ生涯恋愛現役の秘訣』『フランスの教育・子育てから学ぶ 人生に消しゴムを使わない生き方』『結婚という呪いから逃げられる生き方 フランス女性に学ぶ』など <TEXT/女子SPA!編集部> ⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
女子SPA!編集部
大人女性のホンネに向き合う!をモットーに日々奮闘しています。メンバーはコチラ。twitter:@joshispa、Instagram:@joshispa
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