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ティファニー、食器や雑貨を発売!カワイイけど賛否両論のワケ

 女性が欲しいクリスマスギフトの上位に必ず入ってくるニューヨーク生まれの老舗ジュエリーブランド、ティファニーが新しくホーム&アクセサリーラインを発表しました。
ティファニーホーム&アクセサリーライン

ホーム&アクセサリーラインは日本でも購入可能。写真はティファニー公式サイトより http://www.tiffany.co.jp/accessories

 今年のクリスマス商戦にがっつり食い込んで来ると騒がれる一方、「なんでこんなものがこんな価格で?」という驚きの声もあがり、賛否を呼んでいます。

分度器やヨーヨー、卓球ラケット、鳥の巣オブジェまで

 実は創業された当時、ティファニーは文房具や雑貨を扱う店だったそうで、ファッション誌『エル Elle』は「今回のホーム&アクセサリーコレクションはブランドの原点回帰であるだけでなく、来るギフトシーズンに向けた完璧なラインナップ」と絶賛しています。  気になるそのコレクションは、ティファニーブルーを使った紙コップ風陶器のコップセット(1万4580円)やディナープレート(1万800円)、スーツケースタグ(2万7000円)、レザーバッグ(22万1400円)、犬の首輪(3万8340円)など。
 しかし中には、ヨーヨー(4万5900円)や分度器(6万4800円)、また日本未発売のものでは鳥の巣風オブジェ(1万ドル≒約112万円)、卓球ラケットセット(650ドル≒約7万3千円)といった良く言えば“遊び心のある”、悪く言えば“なんでこんなものまで?”と疑問に感じてしまうようなものまで売られています。

奇妙なラインアップはSNSでの「炎上」狙い?

 同ブランドは新コレクションについて、「ティファニーは、毎日美しいものに囲まれる大切さを知っています」と謳(うた)っているようですが、その値段の高さと不思議なラインアップにメディアの評価は真っ二つ。  ファッション誌は軒並み高評価ですが、『ニューズウィーク Newsweek』では、これまた日本では未発売の純銀で作られた缶容器(1500ドル≒約17万円)に注目し、「缶自体に純銀としての価値はあるためこの値段は妥当」としながらも「でも、だからってなんで缶なの?」といった論調。 「意識高い系」なコレクションと値段の高さがSNSで「炎上」を招いているようだと紹介しています。

Can you hear that sound? Introducing our new Home & Accessories collection. #TiffanyEveryDay Artwork: Christoph Niemann @abstractsunday

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 ただ、『CNNマネー CNN Money』よるとティファニーにとって「ネットでバズることは織り込み済みだろう」とのこと。  経済アナリストの言葉を借りて「店舗を訪れる客の減少と、ミレニアル世代(18~38歳)への認知度の低さ」という同ブランドが抱える悩みを、いわゆる“炎上商法”で解消したいのかもしれないと分析しています。

You can now have breakfast at Tiffany at The Blue Box Cafe. Visit our New York flagship store today.

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 ニューヨーク5番街の本店の4階にはこの11月10日、『ティファニーで朝食を』を意識したカフェがオープン。新コレクションの食器がサービスで使われ、新発売の雑貨なども飾られているそう。  買うのは無理だしちょっとバカバカしいかな、という人でも旅行でニューヨークに行った際にはインスタ映えを狙ってぜひカフェに立ち寄りたいものですね。 Source 「Elle」https://www.elle.sg/fashion/shopping/what-we-are-coveting-from-tiffany-co-s-home-accessories-9356616#GaUSdigjXp2CtPbe.97 「Newsweek」http://www.newsweek.com/tiffany-co-selling-tin-can-1000-it-worth-it-708625 「CNN Money」http://money.cnn.com/2017/11/09/news/companies/tiffany-everyday-objects/index.html <TEXT/アメリカ在住・橘エコ> ⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
橘エコ
アメリカ在住のアラフォー。 出版社勤務を経て、2004年に渡米。ゴシップ情報やアメリカ現地の様子を定点観測してはその実情を発信中。
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