薬局などで販売されるのど飴を見てみると、3タイプ⇒第3類医薬品、第2類医薬品、医薬部外品が存在します。それぞれ成分が異なり、喉や咳などへの効果・効能があるため、まずは説明書をしっかり確認することが大事。特に、5歳未満もしくは15歳未満の服用を禁止しているものが多いため、注意が必要です。
1.第3類医薬品
(1)南天のど飴(常盤薬品工業)
古くから“せき止め薬”として使われてきた生薬「南天の実」を配合。南天の実に含まれる「o-メチルドメスチシン」という成分が、せきを鎮静化、気道の炎症を抑える、喉の痛みを和らげる作用を発揮する。5歳未満は服用しないこと。
(2)ルルのど飴(第一三共ヘルスケア)
4種の生薬(オウヒ、カンゾウ、キキョウ、ショウキョウ)が、喉の痛み・はれに効果を発揮。シュガーレス。15歳未満は服用しないこと。ルルブランドの商品は第2類にもあるので要確認。
2.第2類医薬品
(1)浅田飴(浅田飴)
ロングセラーである「固形浅田飴」は、咳・声・喉の諸症状に効果を発揮する4種の生薬(キキョウ、トコン、マオウ、ニンジン)を配合。シュガーレス。また、せき止め用のタイプもあり、つらい咳やたん、喉の痛みに効果をあらわす「dl-メチルエフェドリン塩酸塩」など3種の有効成分が配合されている。咳止めタイプにはこども用も。いずれも5歳未満は服用しないこと。
(2)ルルメディカルドロップ(第一三共ヘルスケア)
咳を抑えるメチルエフェドリン塩酸塩、たんに効くグアヤコールスルホン酸カリウム、喉の殺菌成分セチルピリジニウム塩化物水和物を配合した、喉の痛み・咳に効くドロップ。シュガーレス。5歳未満は服用しないこと。
3.医薬部外品
(1)ヴイックス メディケイテッド ドロップ(大正製薬)
うがい薬成分CPC(セチルピリジニウム塩化物水和物)が、お口の中を殺菌・消毒。喉のあれ・不快感・痛み・声がれなどのトラブルを鎮めてくれる。医薬品ではなく、あくまでも医薬部外品なので、予防的アイテムとして使用すべきのど飴。5歳未満は服用しないこと。
<TEXT,PHOTO/スギアカツキ>
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【スギ アカツキ】
食文化研究家、長寿美容食研究家。東京大学農学部卒業後、同大学院医学系研究科に進学。基礎医学、栄養学、発酵学、微生物学などを学ぶ。現在、独自で長寿食・健康食を研究し、各メディアで活躍中。
@akatsukinohana