子持ち女性の意見も聞いてみましょう。ママ友とも学生時代からの友人とも、無理なく器用に付き合っているAさん(39歳)。もしかすると、この問題を解消するヒントがあるかもしれません。
「溝が深いな~(笑)。赤ちゃんの”○ヶ月おめでとう祝い”については、自分はマメじゃないからやらないけど、気持ちは想像できるから擁護させてね。
知ってる?
赤ちゃんって、ちょっとのことで命を落としかねないんだよ。目を離さないで見ているつもりでも、病気・怪我・事故の危険と常に隣り合わせ。私も、息子が道端の煙草を誤飲して救急車で運ばれたことがあって。一歩間違ったら死んでたってお医者さんに言われた。怖かったよ。こういう風に一度でも“リアルな我が子の死”を心配したことのある母親は、結構な割合でいるんじゃないかな。

だから『◯ヶ月おめでとう』は、
“誕生祝い”を何回もしているんじゃなくて、“生還祝い”に近いものだと思うな。『あの時は高熱で大変だったけど、生きててくれてよかった』みたいな。
みんなが見てるからヘビーな投稿はしない。その代わりに、可愛い写真と『おめでとう!』に気持ちを込めてるんだよ。そう考えたら、十分周りに気を遣ってると思わない?」(Aさん)
「子供の写真をたくさん投稿する理由? 小さい子は成長が早くて
“今しか撮れない被写体”だからかな。旅行中にテンションが上がって写真をシェアしまくるのに似た感覚だと思う。結構撮っちゃわない? 機内食とか、スーパーの野菜売り場とか。
実はママ友からも『独身の友達が、酒と肉と旅の写真ばっかり投稿してて、つまんない!』ってよく愚痴られるよ(笑)。贅沢な外食も海外旅行も、小さい子供がいたら難しいからさ、羨ましいのもあるんだろうな。私だって、『くそーまぶしい! 私にも酒飲ませろ!』と思う時あるもん。
でも、どこの誰が見ても楽しめる平和な投稿なんて無理でしょ。お互い変に気を遣っても息が詰まるし、
自由にやれば? いったん距離を置くのも手だよ。放っておいても、子供が大きくなったり、新たに子供を産んだりして、お互いに立場と価値観はまた変わる。そしたら、意外とまた友情が復活するかもしれないし。」(Aさん)
なんだかこの問題……お互いさまというか、表裏一体だと思いませんか? 異なる環境で暮らす友人の近況は、たとえどんなに「知らんがな!」と言いたくなる内容であっても
「お蔭様で元気にやっています」くらいに翻訳して、ゆったり受け入れてみてはどうでしょう。もしくはAさんの言うように、“いったん”フタをして離れてもいいのです。そこに罪悪感は不要。子持ちでも独身でも、大人の女性は、そんなの気にするほど暇じゃないですよ。
<TEXT/女子SPA!編集部>
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