問題はそれを身につけるシチュエーションです。 　何か買おうとショップで見ていると、販売員の方に「ちょっとしたパーティでも使えます」とよく言われます。けれども、ほとんどの人は「ちょっとしたパーティ」なんて開きません。せいぜい女子会と称して、どこかで飲んで食べるぐらいです。 　もちろん女子会でステートメントイヤリングをしても問題ありませんが、何か物足りない。何が足りないかと言えば、物語が始まりそうな、そんな雰囲気が足りません。それ自体がメッセージを持っているようなステートメントイヤリングには、物語が似つかわしいのです。 「ちょっとしたパーティ」がないのなら、いつものメンバーの女子会に参加なんかしていないで、一人でどこかへ出かけましょう。わざと大き目なステートメントイヤリングを片耳にぶら下げて、蛍光灯の光を避け、ほの暗いバーに行くもよし、ライブハウスにジャズを聴きに行くもよし。

Burberryさん(@burberry)がシェアした投稿 – 2017 9月 15 10:29午前 PDT

　大体、物語というものは、1人でいるときに始まるものです。そんな物語が始まる夜のおともに、ぜひとも大きなステートメントイヤリングを。文句と愚痴を言うだけで、ヒトコトも褒めない女友達なんか置いていって、とっとと一人で物語を始めてしまいましょう。 ＜TEXT／小林直子＞ ⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】 【小林直子】 ファッション・ブロガー。大手ブランドのパターンナー、大手アパレルの企画室を経て独立。現在、ファッション・レッスンなどの開催や、ブログ『誰も教えてくれなかったおしゃれのルール』などで活躍中。新刊『わたし史上最高のおしゃれになる！』は発売即重版に