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人気司会者と心臓病の赤ちゃん、テレビで涙の訴え「子供たちの命が危ない」

 アメリカの人気司会者ジミー・キンメルが、数日前に心臓手術を受けたばかりの生後7ヶ月の息子と、自身のトーク番組に出演した。  息子のビリー君が手術を受けるため、先週には自身の冠番組『ジミー・キンメル・ライブ!』を休んでいたジミーだが、復帰の番組冒頭に息子を抱いて登場し、涙をこらえながらも経過が順調であることを報告した。
ジミー・キンメル

ジミー・キンメル

「先週僕は番組を欠席しました。この子が心臓手術を受けたからです。でも皆さん、ビリーは元気そうでしょ。穴は開いているかもしれないけど、大丈夫です」 「パパがテレビで泣いて、ビリーは泣いていないなんて、信じ難いことですね」 「ビリーは順調に回復しています。実はもう1つ手術を控えているんです。1週間程前に手術を受けましたが、お医者さんたちは2036年のオリンピックでは少なくとも銅メダルを期待できそうだと言っていました」

子供が安く医療を受けられる制度が危機に!

 ジミーは、クリス・プラット、トレーシー・エリス・ロス、ニール・パトリック・ハリス、メリッサ・マッカーシーら、先週放送の番組出演陣に感謝の言葉を述べた。そのうえでジミーは、今回手術を担当した医師たちに敬意を表すと共に、健康保険の仕組みについても触れ次のように続けた。 「ビリーをはじめ、大勢の子どもたちの面倒をみている小児病院の医師や看護師の方たちにも感謝の気持ちを伝えたいと思います。所得に関わらず治療が受けられる、皆さんがあまり耳にしたことないであろう制度が現在危機にさらされているのです。それは児童医療保険プログラム(CHIP)というものです」 「がんや糖尿病、心臓疾患を持つ子どもたちの親はもうすぐ、来月から医療保険を受け取れなくなるという内容の手紙を受け取ることになります。メリークリスマスって感じですよね?」 「これは言わば、アメリカの子供たちの生死に関わる制度です。これまでは民主・共和両党から支援されてきました。ところが今年は、億万長者のドナーの税金対策のためにその予算が削減される危機にあるのです」  一方、妻であるモリー・マクナーニーは先週、息子が命に関わる大病を抱えていることを公表したジミーを称えていた。先天性の心臓疾患を持って生まれ、生後わずか3日で心臓切開手術を受けたビリー君を引合いにだし、米国のヘルスケアの重要性を訴えたジミーについてこう語った。 「息子の件に関して、私はずっと泣き通しだったわ。この経験を人に話すなんて、自分はそんな強さは持てなかった。ジミーは公表するのを避けることもできたのよ。私達一家には素晴らしい健康保険があるんだから、彼があの発言で得られるものはなかった。でも彼は私たちの息子と同じ病院にいる人々のために公表に踏み切ったの。その晩、家に帰ってきた彼を力いっぱい抱きしめたわ」  アメリカの児童医療保険プログラム(CHIP)は、低所得家庭の子供に対し、無料または低コストの医療保険を提供する公的医療保険制度。オバマ前大統領によって行われた医療保険制度改革(オバマケア)でこのCHIPが強化され、無保険の子供の割合は最低の水準になったといわれている。  国民が医療保険に加入できるようになり、法外とも言える高額な医療費を払わなくても医療を受けられるようになったオバマケア。  しかし現職のトランプ大統領はこの制度を見直す考えを表明しており、これに対しジミーはオバマケアで整備された医療制度の継続を訴えている。
<TEXT/BANG SHOWBIZ、女子SPA!編集部>
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