まぜるだけで超おいしい!ひきわり納豆+ゴマペーストで美人ごはん
【ラクうま美人ごはん Vol.24】
朝、一番に食べるもの。
美容・ダイエットのために、朝ごはんは何を食べていますか? 最近では“食べない派”も少なくないようですが、多くの専門家は「食べるべき」だと薦めています。
そしてもちろん重要なのが、「何をどう食べるのか?」ということ。(1)美容をサポートする“栄養素”を無理なく摂取すること、はもちろんのこと、(2)血糖値の急上昇を防ぐこと、(3)腹持ちが良いこと、も兼ね備えていたら最高ですよね。
そこで提案したいのが、「ひきわり納豆+ごまペースト」。これは私自身が個人的に効果を実感している食べ合わせですが、今回はこの2食材について優れたパワーを紹介してみたいと思います。
そもそも「ひきわり納豆」とは、乾燥状態の丸大豆を割り、外皮を取り除いて作る納豆のこと。発祥は秋田県と言われており、秋田では「納豆と言えばひきわり!」、という人も少なくないんだとか。
「発酵食ブーム」をきっかけとして、納豆の優れた健康効果は広く知られるようになっていますが、ここではあえて「粒納豆」と「ひきわり納豆」とで比較してみましょう。
ポイントとしては、2つ。
1.カリウムが豊富⇒むくみ対策に!
2.ビタミンKが豊富⇒骨の健康維持に!
たんぱく質や脂質の含有量はほぼ同じで、全体的に粒と同等の栄養特性がありますが、特に秀でているのが、「ビタミンK」。これは骨の健康維持に不可欠なビタミンで、あの小柳ルミ子が「毎日ひきわり納豆!」と宣言しているほどなんです。
そして、粒に比べて「食物繊維」が若干少ないものの、外皮がない分、“消化に良い”という大きなメリットを見逃してはなりません。消化に良いということは、消化に負担がかかりにくいということで、1日の活動が始まる朝に優しい食材といえるでしょう。
それでは次に「ゴマペースト」のお話に移りましょう。
ゴマの栄養特性を簡単にまとめると、以下4つに集約されます。
1:優れた脂質
ごまの成分の50%は油分。主に不飽和脂肪酸のリノール酸、オレイン酸でオメガ6系の脂肪酸。細胞膜を作る重要な材料で、悪玉コレステロールを減らしたり、便秘予防に役立つ。
2:たんぱく質が豊富
成分の20%はたんぱく質。この比率は肉や魚と同等で、美肌・美髪作りには欠かせない材料となる。
3:食物繊維、カルシウム、鉄分が豊富
女性が喜ぶ3つの栄養素が豊富。便秘予防、骨の形成、イライラ防止、貧血予防とうれしい効果が期待できる。
4:アンチエイジング成分「ゴマリグナン」
有名な「セサミン」の他、セサミノールやセサモリンなどを総称した、ごまに含まれる抗酸化成分。若返りに効果があると期待されている他、肝機能改善や脂質代謝の促進などの効果があるとして研究が進んでいる。
つまり、肌・血液・骨などを健やかに保ちながら、アンチエイジングを実践できるということ。また、良質な脂質は良い意味で腹持ちが良く、たくさん食べたくないダイエット時には好都合かもしれません。
ちなみに、ゴマには「黒」、「白」、「金」と種類がありますが、含まれる栄養成分に大差はないそう。抗酸化力が高いことで知られる「ポリフェノール」を重視したいなら、「黒」が良いようですが、味の好みで選んだ方が賢明です。
そして最大の魅力は、「ひきわり納豆+ゴマペースト」という組み合わせが、超おいしいということ!
時間のない朝でも準備はカンタンですから、気になる方は是非一度お試しください。
<TEXT,PHOTO/スギアカツキ>
⇒この著者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
【スギ アカツキ】
食文化研究家、長寿美容食研究家。東京大学農学部卒業後、同大学院医学系研究科に進学。基礎医学、栄養学、発酵学、微生物学などを学ぶ。現在、独自で長寿食・健康食を研究し、各メディアで活躍中。@akatsukinohana

小柳ルミ子も毎日食べている、「ひきわり納豆」の魅力とは?

ゴマペーストは、腹持ちの良い「アンチエイジング食材」だった


スギアカツキ
食文化研究家、長寿美容食研究家。東京大学農学部卒業後、同大学院医学系研究科に進学。基礎医学、栄養学、発酵学、微生物学などを学ぶ。現在、世界中の食文化を研究しながら、各メディアで活躍している。女子SPA!連載から生まれた海外向け電子書籍『Healthy Japanese Home Cooking』(英語版)好評発売中。著書『やせるパスタ31皿』(日本実業出版社)が発売中。Instagram:@sugiakatsuki/Twitter:@sugiakatsuki12