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「女は損!」と思う人へ。女子力や結婚のプレッシャーから自由になる方法

 女の自分を慈しみ、愛すための処方箋。
女に生まれてよかった。と心から思える本

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 女性は可愛くやさしく控えめでいればいい……そんな風潮が未だに蔓延している日本。なんだかやるせない気持ちになりますよね。 「女に生まれてよかった。と心から思える本」は、女性のあり方を改めて見つめなおしています。著者は精神科医で元衆議院議員の水島広子さん。修羅場をくぐり抜けてきたであろう経歴に、本書の信頼度が増してきます。

型にはめられやすい。それが女性の現状

 私に関していえば、女性だったから損したことより得したことのほうが多かったです。仕事でも、女性だから許される部分もあり、甘えも通りました。ただ、仕事に対して意識レベルの高い女性は、女性だからなめられていると歯がゆくなる経験もあるでしょう。 働く女性の悩み「女性は子供を産んで一人前」などと考えている時代錯誤な人はいまだに存在しますし、そこまでいかずとも「もっと女性らしくしたらどう?」「女子力、低くない?」という言葉はよく聞きませんか。とかく型にはめられてしまうのが、女性の現状でしょう。

年齢など、コントロールできない事柄を嘆くのはナンセンス

『商品』としての女性からの脱却!」をメインに書かれた本書。年齢、容姿、既婚/独身など、女性が「こうあるべき」と言われがちな要素を挙げていくと、女性がまるで「商品」扱いされているようだと本書は指摘しています。「もちろん、男性も『どれだけ稼げるか』など『商品』のように見られることはあります」と述べながら。  本書に「10代の女の子が『20代はすでに死んでいる』というのを聞いたことがある」とあり、私は驚愕(きょうがく)しました。では30代40代は化石で、それ以降は風化ってこと? 加齢にともなう心身の劣化は、私だって恐怖です。 愛される女性 しかし、昨今結婚した浅野ゆう子さんは57歳。失礼ながら、決して若くはありません。だけどあんなに美しく自分だけの色を醸(かも)し出しているのは、彼女が自分らしさを追求した結果に思えてなりません。本書も、主体性のある存在になるには「『べき』ではなく『したい』が重要」つまり、自分がコントロール可能な事柄の中で「こうしたい」「こうなりたい」を探すのが良い、と説いています。
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結婚できないと一大事?いいえ、選択肢のひとつです
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