夫は年収2000万でも、妻は時給125円で家事「高収入男ってケチ…」
そもそも年収2000万円以上の男性と結婚できる確率は?
脳科学者の中野信子さんの著書『サイコパス』(文春新書)によると、大企業のCEO、政治家、弁護士、外科医など、大胆な決断をしなければならない職業の人にサイコパシー傾向の高い人が多いという研究結果もあるそうです。
「アメリカン・サイコ」というウォール街の投資銀行で副社長を務める傍、快楽殺人を繰り返す主人公を描く映画もあったり、村上春樹さんの小説の中にも女性にDVをするエリートが度々描かれていたりします。「事実は小説よりも奇なり」ということわざもありますが、家庭内暴力は決してフィクションの世界内だけではないのです。
エリートのダークサイドとして、多少なりとも人を出し抜いて上にいくという性質が見られるのかもしれません。もちろん、すべてのエリート男性がそうというわけではないでしょうし、程度の問題もあるとは思いますが。
経済学の基本原則に「フリーランチはない」という考え方があって、これは「何かを犠牲にしないで何かを得ることはできない」という意味です。「セレブ妻」という大きなものを得るためには代償も大きいのかもしれません。
「何も犠牲にせずに、自由に生きたい」という女性にとっては、やっぱり自分で稼ぐ力をつけることが一番です。自分に収入があれば、ある程度は自由に裁量ができる場合が多いからです。高収入男性を見つけるよりも、結婚後も働き続けることを認めてくれる男性を探す方が幸せなのかもしれません。
<TEXT/花輪陽子>
【花輪陽子】
1級ファイナンシャル・プランニング技能士(国家資格)、CFP(R)認定者。1978年生まれ、外資系投資銀行をへてFPとして独立。現在シンガポール在住。『夫婦で年収600万円をめざす! 二人で時代を生き抜くお金管理術』『お金持ちになる女はどっち?』など著書多数。http://yokohanawa.com/花輪陽子
1級ファイナンシャル・プランニング技能士(国家資格)、CFP(R)認定者。1978年生まれ、外資系投資銀行をへてFPとして独立。現在シンガポール在住。『少子高齢化でも老後不安ゼロ シンガポールで見た日本の未来理想図』 (講談社+α新書)など著書多数。公式サイト
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