「でも、いつの間にか僕の優しさや気遣いが当たり前になっていったのか、プレゼントにしても旅行にしても『ふ～ん』みたいなリアクションしかしなくなって、最終的に婚約指輪も『安っぽいからこれはイヤ』って突っ返されちゃったり」 　結局、式場選びや結納の段階で彼女のワガママが炸裂し、大ゲンカに。結婚には至らなかったそうです。 　それ以降もIさんは、新しい彼女が出来ては彼女がワガママになって別れるの繰り返し。ここまできてようやく、彼は自分の過ちに気づき始めたと言います。 「今考えれば、僕の中で『美人は性格が悪い』っていう偏見がずっとあったんだと思います。だから、ちょっとブスな女の子ほど、人の痛みを知ってて優しいのではないかと」 　つまり、Iさんは見た目が美しくない女性＝性格がいいと思い込み、「僕だけが彼女をわかってあげられる」と尽くして甘やかしてきたわけです。それが、彼女を図に乗らせてしまい悲しい結末へと向かうことに……。 「婚約破棄した直後は、友達が選りすぐりの美人ばっかり集めた合コンに誘ってくれてたんですが、つい隣の席で女子会してる美人じゃない子に目がいってしまって……みんな呆れたのか、もう誘ってくれなくなってしまいましたね」 　今でもアプリなどを使って婚活を続けてはいるものの、可愛らしく加工された写真を見てもグっとくるものはなく、現在は停滞中。ある意味、見た目でしか女を選んでいないといえるIさん。いつか、彼の「だめ女メーカー」な癖が治る日は来るのでしょうか……。 ―「婚活してる男性」ってどんな人？ vol.17― ＜TEXT／もちづき千代子　イラスト／三原すばる＞ ⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】