辺見えみりがバツ2に。結婚・離婚をくりかえす人たちの胸中は?
「何度も離婚する人」には問題があるのか?
男性は「好きになったらすぐ結婚しなくては、と思ってしまう」という、妙に純粋な人たちが多い。経済力もあるので、好きな人ができると自分が身ひとつで家を出る。家庭を作っては自分から離脱していくことの繰り返し。
上記の知人男性、5回目の離婚で「ようやく自分が見えた」と今は独身なのだが、そろそろまた結婚と言い出すだろうと周りは踏んでいる。
女性はもう少し話が複雑だ。現在3回目の結婚をしているミエコさん(42歳)はこう言う。
「26歳で結婚したけど家庭より仕事が楽しくなって30歳で1回目の離婚をしました。結婚生活を続けられなかった自分に絶望して、しばらく恋愛も結婚もいらないと思っていたけど、3年くらいたつとやはり誰か一緒に手を携えて歩くパートナーがほしいと考えるようになって。
恋愛でもいいんだけど、やはり『あなたでなければだめ』と言ってほしい。私を唯一無二と感じてくれる人からプロポーズされて正式に結婚するのが女として幸せだと……」
ここには女性が欲する3つのポイントがある。つまり、「私を愛してくれる人」から「プロポーズされ」て、「正式に結婚するのが幸せ」なのだ。女は愛されてナンボ、求められてプロポーズされることが重要、そして結婚イコール幸せ、離婚イコール不幸せという構図がここにはある。
今の時代にあっても、そしてどんなに生き方が多様化しても、女性の「幸せ」は「愛されて結婚」に落ち着いてしまうところがなんとも悔しい。だが、それが「普遍的」なものであると多くの人は信じている。
「結婚を繰り返すたび、求めるものが変わっていった」
亀山早苗
フリーライター。著書に『くまモン力ー人を惹きつける愛と魅力の秘密』がある。男女関係、特に不倫について20年以上取材を続け、『不倫の恋で苦しむ男たち』『夫の不倫で苦しむ妻たち』『人はなぜ不倫をするのか』『復讐手帖─愛が狂気に変わるとき─』など著書多数。Twitter:@viofatalevio
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