タワーレコード創業者が死去。彼が「世界一」と評した日本の店舗とは?
タワーレコードの創業者として知られるラッセル・ソロモン氏が心臓発作のために死去した。92歳だった。
ソロモン氏は1960年にカリフォルニア州サクラメントでレコード販売店を始め、やがて日本やイギリス、マレーシア、イスラエルまで進出、200店舗を有する世界的企業を築き上げた。
ソロモン氏の息子であるマイケルさんがサクラメント・ビー紙に発表した談話によると、ソロモン氏は4日(日)にアカデミー賞授賞式を自宅で鑑賞中、息を引き取ったという。
「父は誰かの服がオシャレでないと意見を言っていたところでした。それで(妻)パティートにウィスキーのおかわりを頼んだんです」とマイケルさんは話しており、妻が戻った時には息を引き取っていたと明かした。
この訃報を受け、名優トム・ハンクスの息子で自身も俳優のコリン・ハンクスは「世界は素晴らしい伝説的人物を亡くしました」とツイートしている。コリンは、タワーレコードの盛衰を描いたドキュメンタリー映画『オール・シングス・マスト・パス』の監督を務めた。
映画では、ブルース・スプリングスティーン、エルトン・ジョンといった一流アーティストのインタビュー映像のほか、札幌を一号店とした日本進出の秘話や、懐かしい渋谷店の開店当初の映像もおさめられているという。
シンガーのリサ・ローブも「タワーレコードは子供の頃の私にとってとても大きな存在でした」とツイートするなど、各界から追悼のメッセージの数々が寄せられている。
地元サクラメントでは「サクラメントおよび国民的アイコン」として称えられており、地元NBAチーム、サクラメント・キングスの本拠地ゴールデン1センター内にはタワーレコードのネオンサインが設置されている。
CDショップの最大手チェーンとなったタワーレコードだが、2006年に破産手続きを申請、事業を停止した。これにより、米タワーレコードは消失してしまったが、日本ではタワーレコード株式会社が運営し現在も日本各地に店舗を構えている。
その中でもタワーレコード渋谷店は名所として愛され続ける人気店。タワーレコード公式HPに掲載された追悼文によると、2014年に同店を訪れたソロモン氏は、「ここは、まさしく世界一のレコード屋だ」と語っていたという。
<TEXT/BANG SHOWBIZ、女子SPA!編集部>




