ストレスで女性の薄毛が増加…頭皮シャンプーは効果なし?医師がズバリ
薄毛を予防するシャンプーの選び方
――ショックです……。どんなシャンプーがいいでしょうか。
「リンスやトリートメントを使わないとさらさらにならないようなシャンプーはダメですね。頭皮がボロボロになります。本当にいいシャンプーは、シャンプーだけで髪の毛がさらさらになるんですよ。
一つの選び方として、硫酸系界面活性剤とアミノ酸系界面活性剤というのがあるのですが、硫酸系界面活性剤が入っているシャンプーはごわごわしやすいです。アミノ酸系は少し高くて洗浄力も弱めなんですけど、頭皮のダメージは少ないんですよ。
私も漢方生薬、馬プラセンタなどを配合したアミノ酸系シャンプーを作ってみたところ、それに変更しただけで薄毛が改善された方は少なくないです。シャンプーのせいだったんですね」
――今日からアミノ酸系のシャンプーに変えます!
「ただ、医学的に考えると、シャンプーで育毛なんてできっこない。発毛に効果のある成分を直接頭皮に注射をしてもそんなにすごい効果はないのに、すぐ洗い流すようなもので発毛ができるとは考えにくいです。
発毛という発想じゃなく、頭皮を痛めないという発想で選んだほうがいいと思います。育毛成分というのは、外側から塗るだけではそんなに頭皮に浸透するわけじゃないので」
生活習慣を改めることで、薄毛は予防できることが分かりました。では、既に薄くなった頭皮に毛を生やすためには、どうすれば……? 次回は「薄毛に効果テキメンのミノキシジル。若い女性は絶対に飲んではいけない」で、最先端の薄毛治療の実態に迫ります!
<TEXT/尾崎ムギ子>
【PROFILE】荒浪暁彦(あらなみ・あきひこ)
あらなみクリニック総院長/慶應義塾大学漢方医学センター非常勤講師。浜松医科大学を卒業後、同大皮膚科入局。静岡市立清水病院、富士宮市立病院などを経て、現在、静岡県島田市および千葉県船橋市の皮膚科漢方クリニック『あらなみクリニック』総院長。漢方の大家として知られる、二宮文乃医師(現アオキクリニック院長)に師事し、ステロイドに頼らないアトピーの治療法を確立。その後も漢方皮膚科、美容皮膚科でキャリアを重ねる。『患者が決めた!いい病院』(近畿/東海版オリコン・メディカル発行)において、東海4県皮膚科医総合評価2位(医療水準のみでは1位)に選ばれるなど、行列ができる皮膚科医として高い評価を受けている尾崎ムギ子
1982年4月11日、東京都生まれ。上智大学外国語学部英語学科卒業後、リクルートメディアコミュニケーションズに入社。求人広告制作に携わり、2008年にフリーライターとなる。「web Sportiva」などでプロレスの記事を中心に執筆。著書に『最強レスラー数珠つなぎ』『女の答えはリングにある』。Twitter:@ozaki_mugiko
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