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要介護5の神足裕司さんと妻・明子さんが、今日も笑顔でいられる理由

明子さん:何年かやってきて、本人が「いらない」「やりたくない」っていうことは、やってもあまり意味がないことなのかも、と思うようにもなりました。

 運動をしなくて機能の低下が心配だったら、何か代わりにやりたいと思うことを探せばいい。食欲がなくて心配でも、体力も気力も落ちてきたときに無理に食べさせることはなくて、ドリンク系のもので栄養を摂るとか、果物は食べられるかなとか。

 変化球でやってもいいのかなって。病気も介護も同じパターンの人は一人としていないので、自分流を見つけることも大切だと思います。マニュアルはあくまで参考程度でいいんじゃないでしょうか。

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――「キチンとやらなきゃ」というのに縛られる必要はない、と。

明子さん:自由にやっています。家事だってキチンとやってたら体がもちません。私は整理整頓が苦手で……家の中は相当、おろそかになっています(笑)。

 介護を続けていくうえで大切なのは、遊ぶことを忘れないこと。そして、ペラペラとおしゃべりする相手をもつこと。私はそれで精神状態を保っているような気がします。介護は終わりが見えないとよく言われるので、手抜きも必要なんだと思います。

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神足裕司●1957年8月10日生まれ。コラムニスト。慶應義塾大学在学中からライター活動をはじめ、84年に発表した『金魂巻』(共著)がベストセラーに。執筆活動のほか、テレビやラジオなどでも活躍。2011年9月3日、くも膜下出血に倒れ、現在リハビリ中。闘病後の著書に、『一度、死んでみましたが』(集英社)、『父と息子の大闘病日記』(扶桑社・共著)などがある

神足明子●1959年11月23日生まれ。編集者として勤務をしていた出版社で、当時学生だった神足さんと出会い、85年に結婚。神足さんとの共著に『生きていく食事 神足裕司は甘いで目覚めた』(主婦の友インフォス情報社)

<TEXT/鈴木靖子>

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