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「ハイヒール以外は退場」のカンヌで、驚きの行動に出た人気女優

 バイセクシャルを公言し、はっきりとした物言いで女性たちから圧倒的な支持を受けている女優クリステン・スチュワート。最近ますます男前ぶりが加速しているクリステンが、カンヌ国際映画祭である行動をし、話題になっている。  スパイク・リー監督による新作映画『ブラック・クランスマン』のプレミア試写会に、シルバーの上下とクリスチャンルブタンのハイヒール姿で登場したクリステン。雨が降り出したことで、上映会場であるパレ・デ・フェスティバル内に駆け込む際、ハイヒールを脱ぎ捨て、裸足でレッドカーペットを歩いた。

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 クリステンの行動は、「女性はハイヒールを履かなければいけない」というレッドカーペットでの掟を破ることになる。  女性ゲストだけに焦点が当てられたそのルールに、クリステンが抗議する姿勢を見せたのは今回が初めてではない。2016年にも、同じくカンヌ国際映画祭にフラットシューズで登場し、男女間の扱いの違いについて指摘していた。  これは、2015年にフラットシューズを履いていた女性が、「レッドカーペットはヒールで」というドレスコードを理由に、カンヌで上映会への入場を拒否されたと報道されたことがきっかけだった。  当時、クリステンはこう語った。 「すぐにでも変わらなければおかしいわ。だって(男性と私が)一緒にレッドカーペットを歩いている時、誰かに止められて、『すいません、お嬢さん。あなたはヒールを履いてませんね。それでは中に入れません』って言われたら、私は『私の友達も履いてないけど。彼もヒールを履かなきゃだめってこと?』って言うわ。どちらかだけなんておかしいでしょ」  このフラットシューズ問題が発覚すると、クリステンのみならず、他のセレブ達もフラットシューズでレッドカーペットを歩くなど抗議の意思を示した。  特に、映画「プリティ・ウーマン」でおなじみのトップ女優ジュリア・ロバーツが、黒いロングドレスに裸足という姿で上映会に登場したことが、大きな話題となった。

世界で高まるハイヒール論争、日本にも波及

 ハイヒール論争は、カンヌだけの話ではない。イギリスのロンドンでは、職場でのハイヒール着用を拒否したところ、帰宅を命じられた1人の女性が抗議の声をあげた。 「女性にハイヒールを履くよう強制するのは性差別だ!」  さらに、勤務中の女性にハイヒール着用を義務付けるドレスコード撤廃の署名活動も行われ、ハイヒール反対運動が活発化。ジュリアが裸足でレッドカーペットに登場したのも、そのムーブメントの一部だったといわれている。  実はこのハイヒール論争、日本にも無縁ではない。
日本ハイヒール協会

日本ハイヒール協会の公式ウェブサイト。ヒールを強制しているようには見えないが…海外メディアの反応は違った。 http://highheel-association.jp/

「ハイヒール文化の素晴らしさ」を伝える日本ハイヒール協会(以下、JHA)の活動が、批判を集めたことがある。公式サイトのトップページにもある「ハイヒールをステキに履きこなし美しく生き生きとした毎日を過ごす人が増える社会」を作るという活動方針が、これが性差別的で、時代に逆行していると海外メディアから指摘されたのだ。なかには、“日本の男女差別文化”を絡めて酷評する海外メディアも。  JHAにすれば、女性にハイヒールを強制したり、性差別を助長したりする意図はなかったと思うが、ハイヒール論争が広がっている欧米社会からは違和感があったようだ。  ハイヒールが女性の足を美しく見せたり、エレガントな装いに合うといった長所はもちろんあるが、「ヒール以外は認めない」というドレスコードは再考する時期に来ているのかもしれない。 <TEXT/BANG SHOWBIZ、女子SPA!編集部>
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