
『猫は抱くもの』より
――沙織は人生に迷っています。みなさんは、壁に直面したとき、どう切り替えますか?
沢尻:なるようになる。それしかない。あとは寝て忘れます(笑)。下がるときもあれば上がるときもある。それが人生なので。
コムアイ:私は死にはしないって思うようにしてます。別にこれで死にはしないなと思ったら、大した問題じゃない。
吉沢:ははは。僕はとことん悩んじゃいます。悩むだけ悩んで、時間とともに忘れる。落ちるときは、落ちるだけ落ちる。
コムアイ:何をそんなに悩むの?
吉沢:ちょっとしたことですよ。こんなこと、言っちゃったなとか。芝居でも、今の芝居ダメだったなと思ったら、次のシーンに進んでいるのに、そのセリフを練習しちゃったり。
沢尻:ええー!
――読者と沙織は同年代です。沢尻さんから読者にメッセージをお願いします。
沢尻:誰にだって壁にぶつかって悩んだり、うまくいかないことってあると思うんです。みんながみんな順風満帆に生きているわけじゃないし、そう見えても実は悩んでいたりする。共感してもらえる作品になったんじゃないかな。
何が正解とか、正しいとか、人生にそういうのってない。自分なりの答えでいいと思う。それを自分なりに見つけていってもらえればと思いますし、そういう気持ちを持ってもらえたら嬉しいです。
<文・写真/望月ふみ>
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(C) 2018『猫は抱くもの』製作委員会
望月ふみ
70年代生まれのライター。ケーブルテレビガイド誌の編集を経てフリーランスに。映画系を軸にエンタメネタを執筆。現在はインタビューを中心に活動中。
@mochi_fumi