人間と動物が共存しているアフリカ・サバンナにおいて、トイレは命がけの行為です。
キャンプエリアに備え付けの
立派なトイレはあるものの、そこに行くまでに野生動物に襲われる危険があるため、夜はテントの外の見回りレンジャーに一声かけ、連れションをお願いしなければなりません。
筆者がレンジャーと共に満点の星空の下、
トイレに向かって歩いていたら、岩だと思っていた両脇の黒い大きな物体が、睡眠中のアフリカ水牛の群れでびっくりしたことがありました。肉食獣じゃなくて本当に良かった……。
もし、車で移動中にもよおした場合は、ペーパー片手に適当な茂みを見つけ、背後の動物と周囲の人類に気を付けながら、羞恥心を捨てて用を足します。ただ、インドのような街中と違い、ライオンキングさながらの大自然に囲まれているので、「案外野グ〇も開放的で悪くないな」と
己の動物的本能を再発見できることでしょう。
日本の恵まれ過ぎたトイレ環境に慣れ親しんだ皆さんも、たまには海外のトイレに身を置いてはいかがでしょうか。日本の良さを再認識出来るともに、過酷な環境に感性が研ぎ澄まされること間違いなしです。
<文/まきこんてぃ>
【まきこんてぃ】
三十路で世界一周一人旅を経験した、なんちゃって港区OL。自由気ままな独身生活と、世間体との間で揺れ動くナイーブなお年頃。