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オダギリジョーは扱いにくいおっさん!? 新作映画の監督と「アラフォー」を語る

 事故物件に住んで事故履歴を消すアルバイトを始めたヒロインの御子(池田エライザ)が、幽霊たちとの出会いを通じて変わっていく姿を見つめるハートフルな映画『ルームロンダリング』が公開。  助監督として多くの現場を踏み、本作で劇場映画デビューを果たした片桐健滋監督と、一人ぼっちになった御子の面倒を見る叔父の悟郎を演じたオダギリジョーさんに、作品について、また、アラフォー世代になって感じる変化などを聞きました。
左から、片桐監督とオダギリジョーさん

左から、片桐監督とオダギリジョーさん

オリジナル脚本の映画化

――独特の世界観のステキな作品です。オダギリさんは、今回のお話をいただいたとき、どう思われましたか? オダギリ:オリジナル脚本であるということが、とても嬉しかったですね。それから、片桐監督と、共同脚本の梅本(竜矢)さんとは昔からの友達で、そのふたりが作り出したものだということで、誠意をもって脚本を読みました。とてもオリジナリティのあるユニークな作品で、映像が頭に浮かびやすいし、すごくいい脚本だと思いましたね。
『ルームロンダリング』より

『ルームロンダリング』より

――監督、TSUTAYAのオリジナル企画を募集するコンテストで準グランプリを受賞しての映画化ですね。 監督:はい。最初に考えていたのは、ワケあり物件の物語ということだけでした。企画出しのプロットとして書けていたのは、主人公の御子ちゃんと叔父さんの悟郎がいて、渋川(清彦)さん演じる最初のお化けが出てくるところまで。そのあとは企画が通ってから書いていきました。
『ルームロンダリング』より

『ルームロンダリング』より

オダギリ:そうだったんですか。 監督:そこから、僕自身が早い時期に父親を亡くしていたので、父と話せたらという思いを御子ちゃんに投影していきました。

オダギリジョーの部屋のこだわりは?

『ルームロンダリング』より

『ルームロンダリング』より

――御子ちゃんは部屋を移り住みますが、監督とオダギリさんは部屋にどんなこだわりがありますか? 監督:僕の場合、自分の部屋には絶対ソファが必要です。机に座ってなにかやるときと、ソファでリラックスして考えるときがいるので。オフるためのアイテムです。 オダギリ:僕も、ソファーや椅子にはこだわりがあって、好きなデザインを見つけるとつい買ってしまうんですよ。それで知らない間に、リビングが椅子だらけになってしまっています。下手したら座ったことがないやつもあるくらいで(笑)。でも、またどこかに行っていい物を見つけたら、買っちゃうんですよね。
『ルームロンダリング』より

『ルームロンダリング』より

――御子ちゃんの部屋で気になったものはありましたか? オダギリ:ルービックキューブが必ずありましたよね。 ――悟郎さんがぐちゃぐちゃにしてましたね。 監督:あれは御子が住む部屋全部にあったんです。スタッフが、そのときによって、黄色をそろえたり、赤を揃えたりしていて。それに気づいたのがオダギリさんで。 オダギリ:じゃあ、御子がせっかく合わせたであろうものを、悟郎がぐちゃぐちゃにしていたわけですね(笑)。
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『ルームロンダリング』は7月7日より新宿武蔵野館ほかにて全国公開
配給:ファントム・フィルム
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