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上沼恵美子の別居原因にも…。夫への不満で壊れそうな“夫源病”の妻たち

 テレビ界で“西の女帝”と言われている上沼恵美子(63)が、夫(71)と結婚41年にして「夫源病」で別居と、26日発売の『女性セブン』が報じました。

「小さな不満が積もり積もって、熟年夫婦は危機を迎える」と語るのは、男女関係や不倫事情を長年取材し著書多数のライター・亀山早苗さん。テレビで見せる明るい姿の陰で、彼女が抱えていた深刻な悩みとは? 話題の報道を、亀山さんが読み解きます。(以下、亀山さんの寄稿)

上沼恵美子

上沼恵美子/関西テレビ『怪傑えみちゃんねる』公式HPより https://www.ktv.jp/emi/

夫がストレスで体調まで崩した上沼恵美子。過去には緊急入院も


 17歳から姉と漫才コンビを組み、’77年に関西テレビのディレクターだった上沼真平さんと結婚した上沼恵美子。一度は仕事を辞めて家庭に入ったが、翌年、専業主婦は耐えられないと本名で復帰、機関銃のような本音トークが受けて多くの冠番組をもつ名司会者となった。家事育児と仕事、常にパワフルにがんばってきたようだ。

 夫の定年後は、テレビでよく冗談めかして夫の愚痴をこぼしてもいたが、どうやら冗談ではなかった。’13年には自律神経失調症を患い、’14年にはウイルス性急性肝炎で緊急入院。いずれもストレスによってかかりやすくなる病気だという。8年前からめまいがひどく、かかった医師から夫をストレス源とする「夫源病」と診断される。家にいても家事ひとつしない夫に、ストレスはたまる一方だった。

 決定的だったのは、3年前に彼女を支えてきた実母が亡くなったこと。落ち込む彼女に、夫は慰めの言葉もかけてくれなかったという。(『女性セブン』8月9日号)

『犬も食わない 上沼さんちの夫婦げんか事件簿』

上沼恵美子は夫・上沼真平との共著で、夫婦喧嘩の実録本も出していたのだが……。/ 『犬も食わない 上沼さんちの夫婦げんか事件簿』 (2014年,朝日文庫)

 夫には夫の考えがあるのかもしれないし、夫婦関係についてはたからとやかく言うことはできないが、熟年になってから夫婦関係が悪化したり家庭内別居状態、ひいては離婚になるケースは少なくない。いずれも女性たちが我慢を続けてきた結果である。

自分のことしか見えていない夫。ずっと不満が積み重なって


 子どもたちが独立したとき、夫に「もうあなたのめんどうは見ません」と宣言したのは、カズエさん(57歳)だ。下の娘が就職して3年後、ひとり暮らしを始めたのがきっかけだった。夫が定年退職して半年たったころのことである。

「再雇用という形で週に3日は会社に行っていますが、あとはほとんど家にいます。私は契約社員としてフルタイムで働いている。今までだって家事育児はほぼひとりでやってきました。立場が変わったので夫にも家の中のことを少しはやってほしいんですが、まったくやらない。いえ、やろうとしないんです」

 そんな夫の態度を見て、そういえば、この人はいつだって協力してくれなかった、なんでも私に押しつけてきたと過去の不満が頭をもたげてきた。

「上の子が2つくらいのときだったか、夜中に具合が悪くなったので抱き上げてあやしていたら夫も起きてきたんですよ。心配で寝ていられないのかと思ったら『明日は朝から会議なんだよ、泣き止ませてくれよ』って。こっちは救急車を呼ぶべきかどうか迷っているくらいなのに、よくそんなこと言えるわねと言い争いになりました。結局、救急車で病院につれていき、そのまま入院となったけど夫が来ることはなかった。

 考え始めたら、いくつもそういうことがあって……。私自身が無理やり、そういう不満を心の奥に封じ込めてきたんだとわかりました」

夫婦

写真はイメージです(以下同じ)

 定年後の夫がもしカズエさんをもっと手助けしてくれれば、封印した不満の箱は開かなかったかもしれない。だが、家にいながら「オレの昼飯、なに?」と出勤する妻に声をかける夫に我慢がならなくなり、ついに不満の箱が開いてしまったのだ。

私はもうあなたの身の回りのことはしません。洗濯も食事も自分でやってと突き放しました」

 夫は激怒したが、カズエさんはひるまなかった。もう子どもたちがいないのだから、たとえ別居となろうが離婚となろうがかまわないという気持ちだった。夫は食事はコンビニなどで買っていたようだが、洗濯は1週間たっても自分のものが洗われていないことに気づき、自分で洗濯機を廻し始めた。

夫が定年になったことで、ひとりの男と女として向き合わざるを得なくなったんですよね。それは夫ともですが、自分自身とも向き合うしかなくなった。私の結婚は何だったのか、私の人生は何だったのかという問いです。子どもに恵まれたのはよかったけど、家庭生活は決して幸せとは言えなかった。それを認めるしかなくなったんです」

 自分から離婚を切り出す気はない。家をどうするのか、財産分与はどうするのかと考えると気が遠くなるからと少し笑った。

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表面では笑いながら……夫の退職を待ち構えていた55歳女性

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