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上沼恵美子の別居原因にも…。夫への不満で壊れそうな“夫源病”の妻たち

仲良し夫婦なんて嘘。完全な仮面夫婦で、夫の退職を待っていた


 一回り年上の夫が退職する前から別居、そして離婚したのはタカコさん(55歳)だ。結婚して30年、はたからは「仲のいい夫婦」と見られていたから、友人知人たちがひどく驚いたという。

子育て「仮面夫婦だったんですよ。子どもが3人いたから、私は本当に大変な思いをしてきました。夫が浮気したのも知っているけど知らないふりをしていた。とにかく子どもたちが大きくなったら好きなように生きようと決めていたんです」

 ぐずる乳飲み子をあやしているとき、酔って帰宅した夫にレイプまがいに性行為を強要されたこともある。屈辱だった。夫婦の信頼関係はそこで崩壊した。それでも彼女は夫のみならず、夫の両親や親戚にも尽くしてきた。

「子どもたちが大きくなってからは、夫が夜中に酔いつぶれて私が車で迎えに行くこともよくありました。夫の行きつけの飲み屋さんからは『奥さんは妻の鑑(かがみ)だね』と言われたこともある。『そんなあ』と言いながら、あと何年って夫の退職を指折り数えて待っていました

 それでも我慢ならず、夫の部下が酔った夫を連れてきてくれたとき自分から誘いかけて関係を結んだこともある。そうやって少しずつ鬱憤(うっぷん)を晴らしてきたつもりだったが、夫の定年半年前に彼女は、子どもたちの力も借りて家を出た。置き手紙ひとつだけ残して。

置き手紙「夫は慌てたみたいですね。でも子どもたちが完璧に私をかばってくれて、『長年、ひどいことしてきたからおかあさんが愛想を尽かしたんじゃないの』と言ってくれた。夫がかなり疲弊してきたころ、離婚届にサインしてほしいと手紙を書いて。あとは子どもたちと弁護士さんがやってくれました。

 夫が最後にどうしても私と話したいと言うので会いましたが、私はまったく感情が動かなかった。夫が私をどれだけ傷つけたかを淡々と言いましたが、夫はほとんど覚えていないんですよね。私がどんな思いで我慢してきたか、彼にはまったくわからないんだ、私の人生は何だったんだろうと情けなくなりました」

 自分が壊れそうになるくらい不満をためていた妻と、そんな妻の様子にまったく気づかない夫。大なり小なり、こういうことはどの夫婦にもあるのではないだろうか。

<TEXT/亀山早苗>
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【亀山早苗】
フリーライター。男女関係、特に不倫について20年以上取材を続け、『不倫の恋で苦しむ男たち』『夫の不倫で苦しむ妻たち』『人はなぜ不倫をするのか』『復讐手帖─愛が狂気に変わるとき─』など著書多数

亀山早苗
フリーライター。男女関係、特に不倫について20年以上取材を続け、『不倫の恋で苦しむ男たち』『夫の不倫で苦しむ妻たち』『人はなぜ不倫をするのか』『復讐手帖─愛が狂気に変わるとき─』など著書多数
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