一方で、まったく情熱が感じられない一斉送信LINEに興ざめしたというJ子さん（29歳）のお話です。 　マッチングアプリでバツイチで優雅な独身生活を楽しむ54歳の銀行員、Gさんと出会い、月一ペースで会って食事に行っていたそうです。Gさんは窓から東京タワーが見えるマンションの部屋に住む、典型的な港区おじさん。 「GさんからのLINEがくるのはだいたい月曜の朝8時と昼12時。 　朝には“J子ちゃん（半角スペース）お疲れ様（ハート） 僕はいま、満員電車なうだよ。今日もお仕事がんばろーね～”といった内容がきて、 　昼には“J子ちゃん（半角スペース）お腹ぺこぺこだよー、今週は忙しいのかな？　今晩空いてたら声かけてね”ときて…」 　ここでJ子さんが「いいよ」と即答するとディナーデートになるケースもあったものの、たまに返事をしても「ごめん！ やっぱ残業になってしまって」と返事がきて流れる場合も多々あったと言います。 「でもある日の朝に届いたLINEが、私の名前ではなく違う名前で送られて来たのです。 　“S美ちゃん（半角スペース）今日も暑いね。熱中症に気をつけながら頑張ろうね”と。 　そこですぐに気づきました。ああ、このおっさんは同じ文面の名前部分だけ変えてLINEを数名に一斉送信してるんだな、と。だから名前と次に続く文章の間に半角スペースが必ず空いていたのか！と」 　すぐさま以下のようなやり取りをしてGさんに問いただしたそうです。 J子「あのさー、名前間違ってるんだけど笑」 G「あら、もう更年期が始まったかも。ボケたみたい！」 J子「いやいや、一斉送信してたっしょ？」 G「えー。そんなことあり………ます！笑笑」 J子「あるのか笑　何人に一斉送信してるの？」 G「25人です！ バチェラーみたいでしょ！」 ………。54歳のクソジジイに25人もの女の中から勝手にその日の晩にご飯を食べる相手を選ばれていたことに、無性に腹が立ち、あきれ果てたというJ子さん。上記のことをきっかけにGさんのことはブロックしたそうです。 　情熱的すぎるLINEもコワいですが、複数名の女性への一斉送信LINEもまた味気ないってもの。世のおじさんたちにはLINE作法をしっかりと学んでいただきたいものですね。 ―シリーズ 本当にあったトンデモLINEエピソード vol.2― ＜文／女子SPA！編集部　　イラスト／やましたともこ＞ ⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】